稽古場日誌

ワークショップ 佐々木 啓 2016/03/01

学生のための演劇ウィンタースクール リポート

2月12日~14日の3日間「学生のための演劇ウィンタースクール」が開催されました。
集まった参加者からは
「この3日間で何か掴んでやろう」
「普段大学やサークルで教えてもらえないことを盗んでやろう」
と意気込んでいるのがビシビシ伝わってきました。

まずウォーミングアップで身体を温め、柔軟体操やマッサージで徐々に身体をほぐしていきます。
その後劇団員、研修生が普段稽古で使用している《山の手メソッド》の一部を実践しました。

その一つ《フリーエチュード》(一定のルールや設定の中でゲーム的に行う即興芝居の稽古)では慣れないせいか場が回らず、空間が停止してしまうこともありました。
インストラクターの川村から
「もっと身体を使って」
「もっと思いっきりやって」
とダメ出しが飛びます。最初は慣れなかった参加者たちも段々とはっちゃけて、観ているこちらが思わず「おいおい」とツッコみたくなる楽しいシーンも増えていきました。

最終日には《ショートストーリーズ》(日常の出来事をもとに5分ぐらいの寸劇を作る稽古)の発表をしました。
テーマは『別れ』。
3人ずつの3グループに分かれて創作したのですが、同じテーマでも似たような作品が出てこないところも《ショートストーリーズ》の面白いところです。
創作の仕方、稽古の仕方もグループによって違います。立ちながらどんどん作っていくグループ、座り込んで話し合うところから始まるグループなど様々です。集まったメンバーによって創作の仕方が変わってくるのもグループワークの面白いところです。

発表は全チーム無事終了。
観ていて時折「この人って普段なに考えているんだろう? どんな人なんだろう?」と演じている人自身に引き込まれる瞬間もありました。

その後発表を観に来ていた主宰の安田に、参加者の皆さんから幾つかの質問が出ました。皆さん安田の話す内容を興味深そうに聞いていました。
その後の打ち上げでも熱心にアドバイスやダメ出しを求める姿が印象に残りました。

ウィンタースクールを終えて、思っていたより学生の皆さんが演劇をすることに対する悩みや不安を持っていることが分かり、そのことに対して共感すると同時に今後自分たちに何が出来るのか、僕ら自身がもっと真摯に演劇について考えなくてはいけないと思いました。
まだまだ、僕らも発展途上ですが今後もこういった機会を設けたいと思います。

佐々木 啓

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