稽古場日誌

ワークショップ外部活動 安田 雅弘 2016/08/22

食わず嫌いを減らしたい

学校の教科にもなっていないので、
どうしても「演劇」と聞くと、
「自分とは関係ないっ」ていう人が多い。
でも「そんなことはないっ」てお伝えしたいのが、
演劇ワークショップの基本的なあり方です。

まず、演劇の稽古に触れることで、
感情と身体のつながりは間違いなくよくなります。
これ、説明が難しいのは、
つながりがよくなってはじめて、
それまでつながりが悪かったことに気づくからなんです。
端的に言えば、身体も精神も
今までより少しスッキリします。

それから自分のふだんの生活を
改めて見直す機会にもなります。
ドラマって自分にとってなにが切実で深刻なことなのか、
を考える材料になります。
当たり前だと思っていたことが、
どれだけの時間と、他人とのかかわり合いの上に
成り立っているのかに気づいたりもします。

世の中が大体わかった気になって退屈だな、
と感じている人にこそお勧めしたい。
人間の身体って何てわからないことだらけなんだろう。
社会って何て不思議に満ちているんだろう。
人間ってしょうもないけど愛おしいなぁ。
そういう体験につながっていくと思います。

今回はたった1回ですから、
そこまでの感想は難しいかもしれませんが、
それに近づいている感触は持っていただけると思います。
お近くの場所で、お時間があるようでしたら、ぜひ。

安田雅弘

 

下丸子演劇◇ぷろじぇくと「1day出張ワークショップ」
詳しくは大田区文化振興協会ホームページをご覧ください。

[??WS]????A4-1

稽古場日誌一覧へ