稽古場日誌

その他 倉橋 建 2017/06/17

みたい建

こんにちは。今年度より劇団員となりました、倉橋 建です。

どうぞよろしくお願いします。

思えば一年前、自分と演劇との距離感を見つめ直すのにどこかいい場所はないかと、ワークショップ等を漁っていたのが始まりでした。
たった一年でしたが、研修生として参加して感じたのは、今の自分に演劇は必要だという思いでした。
そして今の自分を更新していくのに、山の手事情社の稽古はきっと何かを見つけさせてくれる。そう思い劇団員となりたい旨を伝え、幸いなことにこうしてまた筆を執らさせて貰っています。

いま自分が闘っているのは、今までの自分です。
演劇的な部分も社会的な部分も含めて、色々省みている最中です。
とかく、昔の自分の口癖は「わからない」「めんどくさい」でした。
思えば両親から押し付けられる他人の常識であったり、世に出た時には蔓延る常識であったり。そう言ったものに辟易していた気がします。
それらにのらりくらりと対応している内に、何が本心か、大切なものが何かを見落としてきたのではないか。
自分にとって大切だからとった行動より、今取り巻いている状況を「めんどくさい」と、世の中こうだからを「わからない」と、地に足着かない方法で巡ってきた気がします。

山の手事情社の《四畳半》というスタイルは、自分にとって「わからない」「めんどくさい」とても窮屈なものです。
だからこそ飛び込んでみようと今挑戦している所です。
そこにきっと、未体験の何かがあって、そして見たい建がいるはずだと信じて。

どうぞよろしくお願いします!

※ちなみに、『建』は『タケル』と読みます。

倉橋 建

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