稽古場日誌

ぺとりこおる 研修生 2018/01/08

忘れていたこと

現在、研修プログラム修了公演『ぺとりこおる』に向けて絶賛稽古中です。
公演のテーマは「熱中したこと」「忘れていたこと」です。
どんな作品になるのか、ご期待下さい。

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私は今年生まれて初めて、東京で年を越しました。
上京して4年ほど経ちましたが、毎年宮崎の実家に帰って家族とともに年を越していましたから、生まれて初めてということになるのです。

元旦に、家族から電話がありました。
「あけましておめでとう。」
電話で家族とこんなやりとりをしたのは初めてでした。そして、
「私は今家族と離れて暮らしている。」
そんな当たり前のことが頭をよぎりました。
毎日のように携帯電話で連絡をとることができる。写真や動画で簡単に現状を伝えることもできる。
そんな世の中に生きているものだから、家族や知人と離れて過ごしているという感覚が薄れていたようです。
そんなに長々と迷わずすんなりと今年は実家に帰らないと決めたものの、ちょっとでも帰るんだったと後悔しました。
それと同時に私は色々なことを思い出し、胸が熱くなりました。
そういえば上京する日飛行機の中で狂ったように涙が出た。初めて母から荷物が届いた時、家族に会いたくなって泣いた。
上京して2年間住ませてもらっていた祖父母の家を出て一人暮らしを始める日、寂しいといって祖母が子供のように泣いた。

今は寂しくはない、平気でやっています。
と言いますが、私は一生平気になることはない気がします。忘れることはいつだってできますが。

喜多京香

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2017年度研修プログラム修了公演「ぺとりこおる」
日程:2018年2月21日(水)~25日(日)
会場:大森山王FOREST
詳細はこちら

2018年度研修プログラム「俳優になるための年間ワークショップ」
オーディション開催中
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■年間ワークショップ参加者体験談
■年間ワークショップカリキュラム

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