稽古場日誌
現在、研修プログラム修了公演『ぺとりこおる』に向けて絶賛稽古中です。
公演のテーマは「熱中したこと」「忘れていたこと」です。
どんな作品になるのか、ご期待下さい。
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そういえば思い出したことがある。
雨に濡れるのがとても好きだった。
学校からの帰り道、雨が降るなか、水溜りの上をわざわざ歩くだけではあきたらず、側溝のドブの中をわざわざ通って帰ったり、生活排水が流れる近所のドブ川に入って、のぼったり、くだったりするのも楽しかった。
思えばそれは、３０を過ぎるあるころまで続き、雨が降っても、傘もささないし、第一持って出る気もないし、天気予報なんか気にもしなかったのである。
ずぶ濡れになるとむしろ気持ちがよかったものなのだ。
たいていの雨なら、帽子でじゅうぶん。
毎日の天候を気にするだけ面倒臭い。
オートバイに乗っていたとき、夏場なんかは特に、合羽も着ずにどしゃぶりの中、よくかっとばしたものである。
雨があがり、太陽の光が水分を吸収し、だんだんと乾いていくのがとても気持ちよかったことを覚えている。
そのときの雨があがるときの匂い、そのことを、「ペトリコール」というそうである。
おお、今回のお芝居のタイトルにつながった。
それが今では、いつの頃からか、雨に濡れたくないのだ。
風邪ひくし。
当たり前だが。
きっと何かを忘れたんだろうが、何を忘れたんだろう。
今回の研修生修了公演は、その忘れてしまった何かに響く作品になるのだろうか。
今からとても楽しみである。
斉木 和洋
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2017年度研修プログラム修了公演「ぺとりこおる」
日程：2018年2月21日（水）～25日（日）
会場：大森山王FOREST
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2018年度研修プログラム「俳優になるための年間ワークショップ」
オーディション開催中
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