稽古場日誌

ぺとりこおる 浦 弘毅 2018/02/08

『ごかりいたーし』(極寒に鼻を刺す痛みで匂いなんぞわからない様)

現在、研修プログラム修了公演『ぺとりこおる』に向けて絶賛稽古中です。
公演のテーマは「熱中したこと」「忘れていたこと」です。
どんな作品になるのか、ご期待下さい。

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今年度の俳優になるための年間ワークショップのワークショップ生は5名。

少数ではありますが、血気盛んな人材がそろっています。
本日(1月下旬)の稽古では、悩みながらも自分なりに役の着地点を見つけようとしている様は興奮します。

この時期が創作現場として一番きつい時かもしれません。
観ていてフィットしていないのもわかるし、本人が一番しっくりきていないのもヒシヒシとわかります。

私から彼らに言いたいのは「ここなんだよ楽しいのはっ!!!」
もっと苦しんでいいし、もっと思考困難、神経衰弱していいのよ。
楽しむのはお客さんであって、あなたたちじゃない。
スポーツ選手が「後は楽しんで試合に臨みます!」って言っているのは、人には見せらせないくらいの苦しみを経験し、開き直るというところまで来たから言えることだと私は思うのです。
でも演劇はスポーツと違って数値化できるものではありません。
「後は楽しんで臨む!」なんてそもそも素人臭い。
俳優は苦しみに、ある種の快感を持てるとても素晴らしい職業です。
なんかワークショップ生への応援に聴こえてしまうかもしれませんがそんなことはなく、むしろ今日の稽古を通して彼らから教えてもらった、とても興味深い作品でした。

もう少しで本番です。まだ俳優の卵ですが、次世代を担う俳優を目に留めに来ませんか?
2月という極寒の時期ですが、心を温めに劇場までお越しいただければ幸いです。

浦 弘毅

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2017年度研修プログラム修了公演「ぺとりこおる」
日程:2018年2月21日(水)~25日(日)
会場:大森山王FOREST
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2018年度研修プログラム「俳優になるための年間ワークショップ」
オーディション開催中
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年間ワークショップ参加者体験談
年間ワークショップカリキュラム

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