稽古場日誌

テンペスト(2018年) 浦 弘毅 2018/03/12

新たなる挑戦

今年度もまもなく終わり、極寒の時期から徐々に暖かくなっておりますがいかがお過ごしでしょうか?
これまでの山の手事情社の海外公演。
ドイツ、スイス、ポーランド、ルーマニア、韓国、ハンガリー、モルドバと沢山の異国の地で公演をし思ったとこは、海外は自国の文化の他に新しい刺激を求めていることを痛切に感じました。

2013年。山の手事情社の主宰・安田雅弘は、ルーマニア、シビウ国際演劇祭で故中村勘三郎氏、野田秀樹氏とともにが特別功労賞を受賞。
前年2012年にルーマニアの俳優による「A Japanese Story」(「女殺油地獄」原作:近松門左衛門)を演出し成功をおさめました。
現在もルーマニア国立ラドゥ・スタンカ劇場のレパートリー作品になっています。

このことを決して誇示したいわけではありません。
演劇という芸術がどのように人の心に入り込み、とても長い時間をかけ育み、美化され、人の生活の中でどのように生きるのか。
そして日本に住む私たちの美しいと思うものを発表し、交流を図っていく。
面白くもあり、とても大切な作業です。

私はこの体験を劇団だけにとどめるのではなく、日頃ご愛顧頂いているお客様をはじめ大田区→東京→関東→日本→再び世界へと発信できないかと考えています。

この度は大田区文化振興協会(下丸子×演劇ぷろじぇくと)のお力もあり、壮行公演をすることになりました。
私の想像を超えたところでいろんなものが動き始めています。

稽古場では皆半袖汗だくで稽古をしております。
応援してくださっている方々のためにも、成果を発表できるよう努めております。

是非『テンペスト』壮行公演にお越しいただければと思います。
壮行公演(公開リハーサル)のため舞台装置、照明、音響は簡単なものですが、充分にお楽しみいただけると思います。

応援よろしくお願い致します。

浦 弘毅

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劇団山の手事情社ヨーロッパツアー壮行公演『テンペスト』
(下丸子×演劇ぷろじぇくと2018特別企画)
日程=2018年4月12日(木)~13日(金)
会場=大田区民プラザ 大ホール
詳細はこちらをご覧ください。

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