稽古場日誌

テンペスト(2018年) 栗田 直輝 2018/03/27

初めての海外

僕にとって初めての海外公演である。
今回持っていくお芝居は、シェイクスピアの『テンペスト』。
魔法やら妖精とかいうものがたくさん出てくる。
と言ってもアニメのような可愛らしい、キラキラしたものではない。
山の手事情社の『テンペスト』はドロっと、ギラギラしていて、混沌というような言葉が似合い、さながら悪夢の方が近いと思う。

初めて日本を飛び出すという楽しみな気持ちと不安とがないまぜな気持ちになっている。海外では観客も素直で、つまらないと思ったら席を立ってしまうと聞く。
自分の出ているシーンで出ていかれてしまうのではないか、つまらないと思われるのではないか。そんな不安が頭をよぎる。
芝居にもそんな不安と自信のなさが出ているようで、よく指摘されてしまう。

暗いことしか言っていないがとにかくやろう。
少しでも不安がなくなるよう、自信が出るよう沢山稽古をしよう。
きっと向こうでは日本で見たことのない素敵な芝居が沢山ある。

とりあえず悪夢を見ずによく寝れるようにマイ枕を持って行こう。

栗田直輝

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劇団山の手事情社ヨーロッパツアー壮行公演『テンペスト』
(下丸子×演劇ぷろじぇくと2018特別企画)
日程=2018年4月12日(木)~13日(金)
会場=大田区民プラザ 大ホール
詳細はこちらをご覧ください。

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