稽古場日誌

研修生 研修生 2018/09/13

はじめまして!

はじめまして、今年から研修生として入りました新井菜月(あらい なつき)です。

私が山の手事情社の研修生プログラムを受けようと思ったきっかけは、ホームページの写真を見た時に感じた躍動感に惹かれたからです。写真を見たときに「今にも動き出すのでは!?」と思ってしまう、そんな演技をするためにどんな稽古をしているのか気になり研修生プログラムを受けようと思いました。

実際の稽古では主に身体づくりや発声練習といった基礎訓練を重点的に行います。もっと奇抜な稽古をすると予想していた私はそのことに驚きました。
しかし、そういった基礎訓練を通して様々なことに気付かされます。
その中でも一番の発見が、自分の感情が思っている程、表に出ていないという事です。
そのことを痛感したのは、感情を出しながらその感情にあったポーズをとる《二拍子》という稽古をしていた時のことです。ある時、私がとった《二拍子》のポーズを他の研修生メンバーが真似するという機会がありました。その私の真似をした《二拍子》を見て驚きました。なんと、私がイメージしていた感情が殆ど伝わってこないのです。
これは役者として大きな問題だと思いますし、今後暫く私に付き纏ってくる問題だと思います。その他にも稽古を通して様々な問題点が浮き彫りになってくるのですが、今は早いうちに自分の問題点が分かって良かったとも思います。逆に今もこういったことに気付けないでいたらと思うと少し怖いです。
勿論すぐに改善出来るほど容易な問題ではないですが、少しづつでも良いから出来る事を増やして、その結果、表現豊かな役者になりたいです。その為には私自身を覆っている、強固な殻を破れるようにより一層努力をしていきたいです。
まだ私の中に隠れている気合と熱いパッションを全面に押し出して頑張っていきます。
よろしくお願いします!

新井菜月

稽古場日誌一覧へ