稽古場日誌

うリアしまたろ王 大久保 美智子 2018/09/29

本日の稽古予定

今回稽古場日誌は「稽古場ではこんな事が行われている! 」をテーマにレポート形式でお送りします。創作作業が行われている現場の様子をお楽しみ下さい!

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毎朝、携帯にメールが入ります。
本日の稽古内容を記した、演出の安田からのメールです。
よく朝のうちに予定が組めるな〜。私は稽古場に着いてから勘で決めていくタイプなので、感心しつつ開きます。
メールには「構成表(作品の構成要素が順番に書かれているものです)」なるものが添付されていました。いよいよ『うリアしまたろ王』の全貌が明らかになる?! ドキドキします。
その中には、我ら俳優陣が創作&発表した沢山のシーンは入っておらず、ことごとくカット! コノヤロー! どれだけ力使ったと思ってんだ!!!
いや。これが山の手クオリティを支えているのだ……落ち着け私。累々としたシーンの屍に思いを馳せつつ構成表を読み進む。
シーン「ドリブル」??? 何ですかこれは。予想していた「海底」とか「嵐」などのワードは皆無。その代わりに「ドリブル」。
稽古場でその謎はすぐに明らかになり、「なーんだ」という事ではありましたが、こうしたちょっとした事に一喜一憂し、なんだかザワザワとした一日でした。
構成が定まるまでザワザワは続きます。実験は続き、採用されたり没になったりが、まだまだありそうです。自分はすぐにザワザワに翻弄されるので、落ち着かねば、と思います。
アイディアを駆使し全力で課題に反応することと、静かに自分の内を観て役の要請と自分の欲求に折り合いをつけること。難しいですが、両立させたいなと思います。

大久保美智子

劇団山の手事情社公演『うリアしまたろ王』
日程=2018年10月18日(木)~21日(日)
会場=東京芸術劇場 シアターウエスト
詳細は こちら をご覧ください。

うリアしまたろ王

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