稽古場日誌
今回稽古場日誌は「稽古場ではこんな事が行われている! 」をテーマにレポート形式でお送りします。創作作業が行われている現場の様子をお楽しみ下さい!
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みなさんの前に作品をお届けするまでにはたくさんの時間の積み重ねがあるわけですが、今回の創作の中で私の印象に残っている稽古日がある。その日はシーン稽古の間に突然話し合いがはじまった。
声や感情に繋がる身体の動きとは?
どのような感覚で動いているのか、
その動きがどのように見えているのか、などなど。
主宰と先輩方が中心となって、意見を出し合う。時には互いの演技に対しても意見する。
同じ劇団で長年芝居を続けている先輩たちの間でも、違いがあり、それぞれが常に探求し続けている。
その探求は非常に微細でマニアックな探求だったりもする。
未熟な自分は正直理解しきれないこともあって、不甲斐ない気持ちでいっぱいになることもあるけれど、今自分にできることを探求していきたいと思い、稽古をしてきた。
稽古場には、うずくまって悩んでいる者、鏡の前で不思議な動きをしながら身体の研究をしている者、ただ黙って一点を見つめている者、同じ言葉をなんどもなんどもつぶやいている者……一見すると奇妙な光景であふれているが、この地道な探求の積み重ねが作品になっていく。
本番2日目の今日も朝から、昨日の公演のダメ出しと稽古が行われ、最後の最後まであくなき探求が続く。
「うリアしまたろ王」わずかですが、まだお席をご用意できる日もございます。
ぜひ劇場でご覧いただけたらうれしいです!!
武藤知佳
劇団山の手事情社公演『うリアしまたろ王』
日程=2018年10月18日(木)~21日(日)
会場=東京芸術劇場 シアターウエスト
詳細は こちら をご覧ください。