稽古場日誌
うリアしまたろ王 2018/11/20
千穐楽より、はやひと月が経過しようとしております。
公演後の残務処理に追われ、すっかりご連絡が遅くなってしまいました。申し訳ございません。
先日はお忙しい中、当劇団公演『うリアしまたろ王』にお運びくださり、また公演を応援してくださり、感謝の念に堪えません。心より御礼申し上げます。
「存亡の(危)機」を表明し、様々な叱咤激励を頂戴致しました。皆さまのご期待を改めて感じたと同時に、厳しいご指摘もいただきました。今後活動を継続する上で、大きなパワーやアドバイスになると考えております。痛み入ります。
このたび皆さまの多大なご支援により、赤字を最小限に抑えることができ、しばらく稽古場を手放す事なく、維持していけそうな見通しが立ちました。専用稽古場を持って16年。その間に『オイディプス王』『傾城反魂香』『タイタス・アンドロニカス』『道成寺』『ひかりごけ』『テンペスト』『女殺油地獄』など、多くの代表作が生まれました。多くの演劇人を輩出することもできました。また地元大田区や他地域の方々、学生さんや一般の皆さまと演劇を通じて知り合えたことは、拠点となる稽古場があってのことです。
現在私たちは来年の劇団創立35周年に向けて、積極的に新作に取り組み始めております。劇団という集団でしかできないこと、演劇にしかできないことをこれからも追求し、挑戦し続けたいと思います。わが国にさらに演劇が根付くように、そして〈演劇的教養〉の溢れる豊かな社会が訪れるように、精進してまいりたいと思います。
厳しい状況に変わりはございませんが、この状況を打開できるよう、劇団員一人一人ができることに全力で力を注いでいきたいと考えております。今後ともご支援ご鞭撻いただければ幸いです。
劇団山の手事情社
主宰 安田雅弘
劇団員一同