稽古場日誌

仮名手本忠臣蔵 2018/10/31

『忠臣蔵』討ち入り瓦版 15 〜頼もしき、パねぇ達〜

以前の瓦版で、劇団山の手事情社の作品作りには《研究発表》という大イベントがある事を書いています。この《研究発表》という課題を通して、作品の裏側や奥行きを共有する訳ですが、今公演については特に行われていませんでした。

しかし、課題を与えずとも、動いてしまう『忠臣蔵』メンバー。

この作品のモデルとなった「赤穂事件」に大きく関わる、泉岳寺行っちゃいました!
そして関係者各位の墓標に、一人一人ご挨拶。

各々が、自主的に活動をして下さり、我等は熱意の塊だと感動します。

自主稽古の期間中、「自主自主稽古」という名目で歌舞伎のシーンや、関連作品の上映会が行われていました。
自主性、ハンパない! パねぇっす。

「自主自主稽古」が開催されたキッカケは、『サラリーマン忠臣蔵』という映画の上映会。
先陣を切ってくれた“パねぇズ”は、ともやさん。
企画に至った経緯を伺いました。

ともやさん、お願いします!

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まず、『サラリーマン忠臣蔵』を選んだ理由ですが、

この作品は、現代人が解釈しやすいように、「武士の世界」を「株式会社という現代の世界」に置き換えています。

それ故に、原作である『忠臣蔵』の世界への感情移入がしやすくなるかな? と考えました。

また、東宝メンバーで構成され、素晴らしい俳優も多いため、演技にも良い影響があると考えました。

この映画作品は二部に分かれています。
2日間で一本ずつ鑑賞出来るように時間を使い、後編の『続・サラリーマン忠臣蔵』も鑑賞しました。

DVD鑑賞会の開催するにあたり、少しでも皆さんに理解しやすいようにと、『サラリーマン忠臣蔵』の各配役と『仮名手本忠臣蔵』での役や関係相関図を作成し、配布しました。

「自主自主稽古」の場を作ることで、自分も含めて、練習や研究に参加しやすくなり、演劇に取り組む際の小さなきっかけになればないいな、と、考えています!
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さすがは、“パねぇズ”……。
分かりやすいプリントまで用意まで用意されており、細部に渡って半端ない。

ともやさんは、参加者に向けた稽古場情報サイトも作って下さり、その内アプリを作ってしまうのではないか!? という勢いです。

パねぇ達は、色々な形で稽古場を盛り上げてくれました。
自主稽古期間も緩まずに過ごせた事は、大きなバネになる事でしょう。

さて、ボス達が劇団の公演を終えて、帰って来られました!
全力疾走、開始。
心と身体のアキレス腱、しっかり伸ばしましょう。

演出アシスタント 辻川ちかよ

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下丸子×演劇プロジェクト2018
区民参加劇『仮名手本忠臣蔵』
構成・演出=安田雅弘
原作=竹田出雲・三好松洛・並木千柳
日程=2018年12月15日(土)~16日(日)
会場=大田区民プラザ 大ホール
主催=公益財団法人大田区文化振興協会

『仮名手本忠臣蔵』チラシ(1)

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