稽古場日誌

仮名手本忠臣蔵 2018/12/19

『忠臣蔵』討ち入り瓦版 21 〜大トリ!由良之助の女房・お石〜

「仮名手本忠臣蔵」、無事に終演致しました。
観に来て頂いたお客様、行きたかったと悔やんで下さった方々、ありがとうございます。

本番前に頂いていたコメントなので、終演後の掲載となり、無念です。が、やはりこの方の意思は伝えたい。

瓦版のメンバー紹介は、この方が最後になるでしょう。

大トリを飾る、くまちゃんです。
心配症のくまちゃんは、いつも沢山の事を心配しています(笑)。
落ち着いて! と抱きしめたくなる、大好きなくまちゃんです。
あなたの精進する姿勢、皆さんを慮る姿に、こちらも励まされて来ました。

大トリの、くまちゃんです‼︎

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この「下丸子×演劇ぷろじぇくと」も、あと少しで大団円を迎えます。
ワークショップ初日の最初の20分で涙のリタイアをした1年目。
舞い戻った私を「おかえり~」と温かく迎えてくれた仲間ととにかく楽しく過ごした2年目。
そして、3年目の今、「打たれ強い」との触れ込みで入ったけど実は自分の欠点ばかりが目について落ち込む毎日。
感情と身体の表現をリンクさせるのが下手で、演技中、気持ちが高ぶると途端に『クセがすごい』私自身がでしゃばってくるのをその瞬間に自覚できない体たらくに怒りさえ覚えます。
この自分との闘いはきっと本番まで続く……だけど、素晴らしい指導者の方々、共に進む同志達に恵まれ、私は決して孤独な闘いをしているわけじゃない。
1、2年目とは比べものにならないくらい濃密な時間を、これに参加しなかったら巡り会えなかっただろう人達と過ごせている今がとても愛おしく、だからこそ現在芝居に苦しんでいるこの状況は、すぐに訪れる「皆との別れ」を考えないようにさせてくれているという意味で、私の心を楽にしてくれているのかもしれません。
子どもの頃から芝居がしたくて、でも親からの無言の反対に逆らえなかった私が.初めて掴んだこの機会。
多分最初で最後かもしれない今回を、後悔の残るものにはすまいと決心し、あと少し。
ゴールまで思いっきり駆け抜けたいと思います。
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くまちゃん、あなたが駆け抜けてくれた姿は、計り知れない苦悩の中から出てきた、清々しいお石でした。あなたが参加して下さった事、今までの人生全てに、拍手をお送りしました。
本当に、ありがとうございます。

瓦版の大トリ、由良之助の女房・お石様でした!

演出アシスタント 辻川ちかよ

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下丸子×演劇プロジェクト2018
区民参加劇『仮名手本忠臣蔵』
構成・演出=安田雅弘
原作=竹田出雲・三好松洛・並木千柳
日程=2018年12月15日(土)~16日(日)
会場=大田区民プラザ 大ホール
主催=公益財団法人大田区文化振興協会

『仮名手本忠臣蔵』チラシ(1)

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