稽古場日誌

あたしのおうち 研修生 2019/03/02

日々更新

本番まで5日を切り、今は絶賛追い込みをかけながら、毎日稽古の日々、ふとした時に「高見、さっきと同じ事やってる」と指摘を受ける事がある。

ここで言う“同じ事”というのは、芝居の再現性の事や芝居の段取りを間違えたという事ではなく、俳優自身がそのシーンの中でどれだけ可能性を探っているかという事である。
即興性のあるエチュードでは、俳優自身のテンションを高い状態にキープして、様々な事を同時進行でやらなければならない。発言のワードセンスが問われるし、抑揚もつけたり、身体もコントロールしたり、とパンクしそうになるが、頭脳は冷静に自身を俯瞰しなければならない。
芝居の土台となる動きやセリフ、間やテンポはある程度は固めていく。しかし、それでも俳優が役として感じた衝動に従う“遊び”があった方がよりライブ感が増して、いきいきとした芝居になる。稽古をしていると必死さが先行してしまいがちだが、その場にいる状況をもっと楽しまなければ勿体無い! もっと遊んで遊んで遊びの中で私の凶暴性や変態性を生んでいく。もっと沢山生んで私の一番輝く子を観てもらうんだ。

日々、更新を繰り広げる私達。真面目にやっても1ミリも面白くない! もっと奔放に遊んでる姿を劇場でご覧頂けると幸いです。

高見 駿

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あたしのおうち

2018年度研修プログラム修了公演『あたしのおうち』
日程:2019年3月6日(水)~10日(日)
会場:大森山王FOREST
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2019年度研修プログラム「俳優になるための年間ワークショップ」
オーディション開催中
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年間ワークショップ参加者体験談
年間ワークショップカリキュラム

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