稽古場日誌

テンペスト 中川 佐織 2015/01/09

まぼろし

『悪夢』ってなんでしょうね?

私は結構夢見が悪い方なんで、自分の夢によく魘されています。
グロい漫画をよく読む影響なんでしょうか・・・、夢では人が死んだり自分が殺されかけたりします。

調べたんですが、現実の実体験が無ければ夢で人が死ぬことは無いそうなんですね。
確かに、死にかけていく中、何処かで「これは夢だ」って思っているんですが、たまぁ~に、「あれ・・・このまま起きないでいたら本当に死ぬんじゃないか?」と思って、必死に自分を起こしにかかる時があります。
それで、夢の中であんなにもがいて起きようとしたのに、目を覚ますと寝ている現実の身体は凄く硬直していて、心臓もばくばくして、しばらく動けなくなります。

思春期の頃には、何故か実の兄とエッチをする夢を見て、しばらく悩んだこともありました。
そうかと思うと、凄く幻想的な光と綺麗な音楽が聴こえるカラフルな夢を見て、幸せに包まれたりもします。
たまに、夢の内容がワーナー・ブラザーズの映画みたいに壮大な物語で進んでいく時は、寝たのに寝た気がしないので、もう一度寝る気で寝直す時もあります。
ちょっと怖い話では、幽体離脱する夢や、死んでいることに気づいていない知らない人物が出てきたりして、その夢の話を誰かにするとその場に寒気が走ったり。

そんなもんだから、夢も現実も彼の世も、どっかで繋がっている気になるんですよね。
ということは、「悪夢」って夢だけの話では無いのかもな・・・・・・。

『テンペスト』では、「夢」がキーワードになっています。
年老いた1人の男の「悪夢」が巻き起こす嵐を観に、劇場におこしいただければと、心よりお待ちしております。

中川佐織

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