稽古場日誌
現実は楽しいことばかりではない。
むしろ、つらく、苦しいことばかりだ。
それを人間は、創造することで解決してきた。
文明というものだ。
しかし新しい文明は、また新たな苦痛を僕らに与えることになる。
そんなことの繰り返し。
現実は感動することが少なくなった。
感動することは、創造することのきっかけ。
創造する機会が徐々になくなってきた。
現実よりも創造することが極端に少ない世の中になった。
現実の世界は、とかくつらいものだ。
それを救うのは、創造の世界のはずだ。
創造することを拒否した人間はどこにいくのか僕にはわからない。
その一つの答えがここにはあるのかもしれない。
夢の国、創造の国、妄想の国、
それを捨てたプロスペローの結末はどうなるのだろうか。
皆様のご来場心よりお待ちしています。
岩淵吉能