稽古場日誌

テンペスト 岩淵 吉能 2015/01/15

創造と現実

現実は楽しいことばかりではない。
むしろ、つらく、苦しいことばかりだ。
それを人間は、創造することで解決してきた。
文明というものだ。
しかし新しい文明は、また新たな苦痛を僕らに与えることになる。
そんなことの繰り返し。

現実は感動することが少なくなった。
感動することは、創造することのきっかけ。
創造する機会が徐々になくなってきた。
現実よりも創造することが極端に少ない世の中になった。

現実の世界は、とかくつらいものだ。
それを救うのは、創造の世界のはずだ。

創造することを拒否した人間はどこにいくのか僕にはわからない。
その一つの答えがここにはあるのかもしれない。

夢の国、創造の国、妄想の国、
それを捨てたプロスペローの結末はどうなるのだろうか。

皆様のご来場心よりお待ちしています。

岩淵吉能

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