稽古場日誌

ダイバー 小笠原くみこ 2015/02/17

ヘンな人たち

久しぶりに稽古場日誌に登場します、演出部の小笠原くみこです。
今期は、研修生修了公演「ダイバー」演出の1人として、関わっております。

先日、腰まであった髪の毛を、肩スレスレくらいまで、ガツっと切りました。
髪を切ることに対して、2つ苦手なことが。
1つは、気に入った髪型にならないこと。(髪の量が多すぎて…)
2つ目は、切った翌日の「髪、切ったの~~!?!」という、
質問なのか感想なのか不明な、女子っぽい特有の会話。

女子っぽい特有の会話。これは全般的に苦手。
「かわいい~ 」とか、絶対に口にするもんか、と、ある時期まで思ってました。
そんなことが積み重なったせいか、気づけばヘンな人に成長した私。

さて。研修生「ダイバー」稽古。
メイン演出をつとめる大久保美智子の、とある稽古でのダメダシ。
「変態になれよ!」
追い打ちをかけるように、私も
「変態を自覚しろ!」

言うは易し。
私も、やっと最近になって自分が「変態」だと認めるようになりました。
演劇に携わるってことは、欲望や醜さなんかと向き合わなくてはいけません。
他人のヘンなところは目につきやすいけど、
自身が自覚することは、案外難しい。

今回使用するテキスト「ヴォイツェク」は、ヘンな人ばかり。
私自身のヘンさと、「ヴォイツェク 」のヘンさを比べては、悩む日々。
研修生一人一人、どこまで自覚できるかが、1つの勝負どころでもあります。

私が髪の毛を切った翌日の「ダイバー」稽古。
誰ひとりとして、私の髪の短さに触れず一日が終了。
私の変態性を読み取ってのことか、
気づいていなかっただけなのか。

「ダイバー」創作に向けて、まだまだもがきます!!

小笠原くみこ

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