稽古場日誌
ワークショップ学生のための演劇サマー&ウィンタースクール 川村 岳 2015/02/16
2月11日〜13日まで「学生のための演劇ウィンタースクール」を行いました。
演技初心者からサークル・部活で活動している8校15名の高校生・大学生・専門学生が集い、どっぷり演劇漬けの3日間を過ごしました。
メニューは以下の通り。
まず鬼ごっこやジャンプ、マット運動等で身体をあたため、股裂きやマッサージで身体をゆるませてから発声をします。
そして《山の手メソッド》の時間です。
《平行》《二拍子》《歩行》等の身体訓練を始め、様々なエチュードが休む間もなく稽古場で行われます。
感情が上手く出せない、身体がコントロール出来ない等悩みは様々。何かのヒントになればとじっくり時間を使って付き合います。
でも考え過ぎてもダメ。考える前に動く事も大事。
煽られてどんどんアップアップになる参加者。でもその状態でこそその人の本質が見えるもの。
「見た目なんか気にしないで先ずはガムシャラにやってみよう。そんな経験があるのか? もっとやれやれ!」と檄が飛びます。
自分はどんな声・表情・身体をもっているのかを試す稽古がひたすら続きます。
稽古のシメは《ショートストーリー》つくり。
グループに分かれて1時間程で寸劇をつくります。
ここは何処なのか? 自分達の関係性は? 何を語る? どうやって終わる? 等を話し合います。
アイデアを出す人、それを膨らませる人、受け入れる人等様々です。他者の考えを聞く事はその人の内側を知ること、そして結局は己を客観的に把握する事に繋がっていきます。
《ショートストーリー》発表を終えると必ずフィードバックをします。グループの中でイメージは共有出来たのか、実際演じてみて思ってたのと違うのは何故なのか、考えることは山盛りです。
日を重ねる毎に集中力も上がり、思わぬ発言や表情、演技相手との緊張間ある関係が目の前で繰り広げられました。
最終日にはちょっとだけ引き締まった顔つきになっていました。
この3日間が彼ら参加者の糧になれば幸いです。
川村 岳
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以下参加者からの感想です。
「学校とは違うメニューが沢山あって新鮮だった」
「自分に足りないもの、課題がハッキリした」
「WSを通して、身体から沸き出る感情を外に出す方法を教えてもらったと思っています。本当に良い体験になりました」
「いかに日常を過ごすことが大事な事だと実感しました」