稽古場日誌

ダイバー研修生 研修生 2015/03/10

たった1つの/本登ななみ

ここ最近私にとっての唯一無二のモノを探しています。
掛け替えのないもの。

「ダイバー」のテーマの1つに依存や歪んだ愛情というモノがあると思うんです。
人はいつでも、誰でも何かに縋って生きている。
私が欲している物、絶対的に必要としているもの。
それは私に依存してくれる人だ。
私は私が生きていることを肯定されたいのだ。
まぁ、長くなるのでそれはとりあえず置いておこう。

私の出るシーンが3つある。
どれもこの「ダイバー」にとって大切なシーンだ。
というか大切じゃないシーンなんて存在しないのだが。

まずはロリコンキモオタ。私はぴろしと呼んでいる。
何故か51歳男性と付き合っているツンデレ女子。
最後はヴ ォイツェクのシーンで白痴(役名はカール、阿保)。

ぴろしに関しては私が1年間オタ活ができないが故に禁断症状的に出てきたキャラクターだ。
本当、私がこんなにオタ活してないとか今までだったらありえない。

51歳男性と交際しているツンデレ女子にいたってはなんでこんなハゲた、しかも自分の父親と同い年の人と付き合ってるのか全く理解できない。と思いきや、
そうだ! 私自分より20も年上の人と付き合ったことあんじゃん!?
この子みたいな態度は取らなかったけど。まぁ、好きになっちゃったんだからしょうがないよね☆

そしてカール。名前からしてスナック菓子の髭のおじさんしか出てこないけど・・・。
この子はヴォイツェクにマリーを殺害する際の血みどろなイメージを植えつける役目があると思っている。
登場シーンは短いが、私にとっては最重要ポイントだ。
しかしこいつが一番わけがわからない。私だって薄桜鬼での殺陣シーンの後に返り血を浴びた土方さんとか大好きだけども! その刀で斬りつけて下さい! とか思うけども! リアルな血は嫌い。
イソギンチャクが私にはとってもエロく見えてしまうとかそういう感覚なのか?
いや違う! きっと乙女JAPANフェスタとかに行って興奮し過ぎて 黄色い悲鳴を上げながらサイリュウムをブン回す感じに近いのではないか?

「ダイバー」は普通とは違う私達が普通とは程遠い人達を演じ、更には今まで知らなかった可笑しな自分を見つけ曝け出す。
きっとそれは自分の中に「ダイブ」したからこそ出てくるもの。
山の手事情社の研修生になったからこそ出会えた自分をたくさんの人に知ってほしい。

きっと此処に来れば普段付き合っているだけじゃ見ることのできない私達に出会える。

此処でしか出会えない私達に会いに来ていただけたら幸いです。

本登ななみ

稽古場日誌一覧へ