稽古場日誌

私は11月の公演二作品で死ぬ。

だからなのか最近死について考える事が多い。

数年前のことだけど、19年飼っていた愛猫が病気になり、数日間入院させたが日に日に衰弱していった。

もうこれ以上病院に入れていても可哀相だと思った私は先生に許可を頂き家に連れて帰ることにした。

その日の夜中に猫は突然咳こみ激しく痙攣し、
私の手の中でプスーと息が抜け、
体も顔もとても柔らかくなり、
息を引き取った。

なぜか私も一緒に大きく深呼吸したように身体の力が抜けてなんだか楽になったような感じがした

びっくりするような解放感があった。
その後大きな大きな悲しみが訪れてきたが・・・。

ただ私の猫はどう感じたのだろう・・・。

「女殺油地獄」で与兵衛はお吉の命をその手で奪う

お吉の命の消える瞬間与兵衛は何を感じたのだろう。命が消える瞬間お吉は何を感じたのだろう。

よりリアルで演劇的なシーンを求めて、さぁ 私どう死のうかしら。

山口笑美

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『タイタス・アンドロニカス』『女殺油地獄』、両作品が「悲劇」であることにちなんで、「私と悲劇」をテーマにした稽古場日誌を連載中です。
それぞれの生活感あふれる「悲劇」をどうぞお楽しみください。

『タイタス・アンドロニカス』『女殺油地獄』公演情報
http://www.yamanote-j.org/performance/7207.html

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