稽古場日誌

あたしのおうち 安部 みはる 2019/02/14

こんな稽古をしているのは(たぶん)山の手事情社だけです

《山の手メソッド》で最高に難易度の高い稽古といえば、やはり《ものまね》だろうと思う。有名人の真似ではなく、自分の身近な人物を真似し、3分~5分の作品を作って発表する。研修生になって1、2ヵ月経つと発表日が設定され、簡単に...

あたしのおうち 山本 芳郎 2019/02/13

演劇を始めたころ

日本中が酔っ払っていました。 僕が演劇を始めた当時は世の中はいわゆるバブル景気の真っただ中。 地価は高騰し、消費生活は過熱、たくさんの人が高級車を乗り回し海外旅行やブランド物の服などに刹那的に金をつぎ込んでいました。 「...

あたしのおうち 鹿沼 玲奈 2019/02/12

あたしの実家

私の実家には、広いリビングがある。幼い頃、そのリビングがボールルームのように思えて「ここはヨーロッパのお城よ」とかよく妄想しては、妹と2人でクルクル踊りながら過ごした。壁には鳩時計があり、1時間に1回愛らしい鳩の鳴き声の...

あたしのおうち 山口 笑美 2019/02/11

そういうことなんだよな~

久々に稽古場日誌を書かせていただきます、ただ今2歳児の育児に奮闘中の山口笑美です。出産したらきっと演劇と離れてしまうだろうと寂しい気持ちにもなっていましたが、子供と過ごす“あたしのおうち”は毎日とても演劇的でした。 子供...

あたしのおうち 佐々木 啓 2019/02/10

根拠のない予感

妄想ばかりしていた少年時代だった。妄想する力が強すぎたのか、時々現実が侵食されたこともあった。幼稚園から小学校に進学したばかりの頃、僕はウルトラマンにハマっていた。のめり込み過ぎていつか怪獣が本当に現れて街を破壊する...

あたしのおうち 谷 洋介 2019/02/09

たった数個の自慢話

自慢話をしよう。 高校生の時、僕は軽音楽部に所属していてギターをやっていました。当時、音楽の甲子園とうたわれていたバンドの大会に出場し、決勝まで勝ち残りました。決勝大会は横浜スタジアムで行われ、観客2万人の前で演奏しま...

あたしのおうち 小笠原くみこ 2019/02/08

筆箱とお弁当の関係

小学校低学年の頃、「お楽しみ会」と呼んでいた会がありました。ちょっとしたお菓子と、班ごとに何か出し物をする会です。だいたいの班は歌とかリコーダーとか、授業で習ったことを披露する感じでしたが、なぜだが私の班は、自分たち...

あたしのおうち 栗田 直輝 2019/02/07

自分が研修生の頃

4年前、1番最初の研修生稽古。僕達の研修生担当だった斉木さんはここでは書けないようなとんでもない下ネタ話を楽しそうに話し始めた。 そこから僕達の出すネタは暴走(?)していった。下ネタ大合戦が始まったのである。何かとすぐ下ネ...

あたしのおうち 中川 佐織 2019/02/06

将来の夢

中学生の頃、自分の将来は作曲家だと思っていた。でも、今、演劇をしている。実際は全く違っている。幼少から音楽をやっていても、大学を出ても、夢というのは叶わない時がある。24歳の時、一生をかけてやるんだ! と思っていた夢を...

あたしのおうち 名越 未央 2019/02/05

「あたし」の「おもしろい」を求めて

アーティストとは、自分だけがおもしろいと思ったものを、より多くの人におもしろいと気づかせる人なのだと聞いたことがあります。言葉で言えば簡単だけど、それは恐ろしく難しいことです。つまらないことをおもしろいと言えば、その...