稽古場日誌
『傾城反魂香』は江戸時代にかかれた作品なので、現代の私たちの感覚からすると「?」なところが結構あります。なかでも物語の中盤、主人公の元信とみやが4年ぶりに再会したときの元信の行動はなかなか理解しがたいものがあるのではな...
『傾城反魂香』の登場人物の多くは、実在した人物をモデルにしています。 狩野派の基礎を築いた狩野元信(かのうもとのぶ)、土佐派を再興した土佐光起(とさみつおき)、戦国三大美少年と謳われた名古屋山三郎(なごやさんさぶろう)...
最近巷で流行っているパワースポット巡り。実は『傾城反魂香』にもパワースポット巡りが出てくることをご存知でしょうか? 作中に、熊野三山(くまのさんざん)というワードが出てきます。・熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)・...
公演の成功と無事を祈って、劇団の稽古場近くの池上本門寺へお参りに行ってきました。たくさんのお客様のご来場をお待ちしております!! さて、『傾城反魂香』は、けいせいはんごんこう と読みますが、江戸時代の劇作家・近松門左衛...
こんにちは、俳優部の髙坂祥平です。今年も行ってきました!7月上旬、3回に渡って大田区立大森第二中学校の映画鑑賞部の生徒さんと演劇ワークショップをやってきました。去年もお邪魔させていただき、私のことを覚えてくれている生...
ワークショップ学生のための演劇サマー&ウィンタースクール 名越 未央 2017/09/12
俳優部の名越です。 8月21~23日に「学生のための演劇サマースクール2017」を開催しました。15歳から28歳までの若者たち20名ほどが、どっぷり3日間演劇漬けに。 「山の手事情社という劇団は、《四畳半》というちょっと変わった演技様...
遊女たちが借金返済のために連日連夜、心身ともに大きなプレッシャーのもと生きていたことは前回述べた。非常にしんどい日々だ。 そうなると、遊女たちの一番の憧れは玉の輿=身請け(みうけ)だ。馴染みの客に自分の借金ごと身柄を買...
『傾城反魂香』の冒頭、主人公のひとり遠山(みや)は遊女として登場する。夢のお告げ通り現れた絵師・狩野元信に恋をするが、なぜ恋に落ちるのか、そもそも彼女の背景がイマイチ、ピンとこないため共感しづらい。そこで今回は知って...
こんにちは大久保です。《四畳半》について書いてくれと頼まれました。私に書かせていいんですか? と問うと「いいです」。それならばせっかくなので生意気なことを書こうと思います。ご意見・批評・批判大歓迎です。 以前も書きまし...
現在山の手事情社アトリエでは『傾城反魂香』に向けて絶賛稽古中です。 山の手事情社の特長のひとつに《集団創作》があります。演出家が全てを決めるのではなく、俳優ひとりひとりがアイデアを出し合いシーンを立ち上げていく作り方で...