稽古場日誌

倉品 淳子

ぺとりこおる 倉品 淳子 2018/02/02

忘れる! 忘れる! 忘れる!!

 現在、研修プログラム修了公演『ぺとりこおる』に向けて絶賛稽古中です。公演のテーマは「熱中したこと」「忘れていたこと」です。どんな作品になるのか、ご期待下さい。 ********** いやあ、忘れます。最近、大事なことも、そうでな...

傾城反魂香 倉品 淳子 2017/10/07

山の手は、なぜ、難しいと言われてしまうのか?

私が思うに、テレビドラマと、私たちのやっている舞台表現の最大の違いは、観る側に想像力を要するかどうか、だと思います。 《四畳半》では、具体的な舞台装置や小道具などは使わず、俳優の最小限の記号的な所作だけですべてを表現す...

Anniversary 倉品 淳子 2017/03/14

表現者たち

先日、といっても、もうだいぶ前の事ですが、研修生修了公演の稽古を見学に行きました。この日は、初めての通しということで、研修生担当の浦さんも研修生も緊張の面持ち……。山の手事情社の修了公演は例年、劇団員がその演出を担当す...

外部活動 倉品 淳子 2017/03/05

「BUNNA」奈良・福岡公演を終えて

3年前から福岡で取り組んでいるこの作品は、2015年に福岡で初演、2016年に横浜、大阪公演。それが波紋を呼び、2017年2月5日奈良公演。2月16日の凱旋福岡公演までこぎつけることができました。一つの作品を長くつきあうという経験は現...

オイディプス@Tokyo 倉品 淳子 2017/01/16

神託っていうか、呪いっていうか。

作中「父を殺し、母と交わり子をなす」とオイディプスが授けられる神託は、ただの神話なのだろうか。現代の私たちも実は依然として強固な神託に縛られているのではないか。劇団員が自分にとっての神託を語ります。*******************...

外部活動 倉品 淳子 2016/11/04

「BUNNA」という作品

2015年・福岡で初演した本作。今年は全国ツアーだ!(といっても、横浜と大阪の2都市でしたが…。)ということで、意気揚々と始まりましたが、山あり谷ありの大変な、しかし、とても気づきの多い公演となりました。 この公演は、身体的...

ワークショップ外部活動 倉品 淳子 2016/09/01

門限ズの夏休みワークショップ! リポート/門限ズ再始動

「門限ズの夏休み」というタイトルのワークショップは、なかなか説明が難しい企画であります。門限ズのメンバーでさえ「こんなわけのわからないチラシでよくこんなに人が集まったね。わはは!」とのたもうておりましたので、キテレツ...

外部活動 倉品 淳子 2016/06/15

えずこシアター「牡丹燈籠」韓国公演 リポート「えずこシアター、2回目の挑戦は…!」

倉品です。 宮城県柴田郡の住民劇団「えずこシアター」の演出をはじめて、早、10年になります。この劇団は、住民劇団、つまりアマチュアなのに、国際演劇祭の日本代表として韓国で公演してしまうという強者。最初に参加したのは2014年...

燦燦と淡淡と研修生 倉品 淳子 2016/02/29

演出の斉木和洋について

斉木という男は、変わっている。彼は「オイディプス王」上演のためのブレインストーミングで「舞台上で豚を殺してはどうか?」という提案をした。劇団員は爆笑したが、本人はいたって真面目なようだった。“殺す”で思い出したが、稽古...

タイタス・アンドロニカス/女殺油地獄 倉品 淳子 2015/10/25

ああ、世にも特殊な生き物、母よ!

人間の中には、男と女の他に、母という生き物がいます。それは、大地や海に形容され、無償の愛で子供を包む、最上級の女神のような存在。 が、近年、育児ノイローゼや虐待などが社会問題となり、そんな神格化も時代遅れか? という風...