稽古場日誌

名越 未央

ぺとりこおる 名越 未央 2018/02/24

漱石のリズム

現在、研修プログラム修了公演『ぺとりこおる』に向けて絶賛稽古中です。公演のテーマは「熱中したこと」「忘れていたこと」です。どんな作品になるのか、ご期待下さい。********** 『ぺとりこおる』は、夏目漱石の短編小説「文鳥」を...

ワークショップ外部活動 名越 未央 2017/11/18

岡山県赤磐市小学校ワークショップ リポート

超大型台風が日本列島を席巻した10月末、岡山県は赤磐市にて小学校5校全11クラスを廻るワークショップを実施して来ました。講師は、劇団主宰の安田、演出部の小笠原、そして俳優部の川村とわたくし名越の4人。1クラス60〜90分で、頭と...

傾城反魂香 名越 未央 2017/09/14

華麗なるモデルたちの豪華共演

『傾城反魂香』の登場人物の多くは、実在した人物をモデルにしています。 狩野派の基礎を築いた狩野元信(かのうもとのぶ)、土佐派を再興した土佐光起(とさみつおき)、戦国三大美少年と謳われた名古屋山三郎(なごやさんさぶろう)...

ワークショップ学生のための演劇サマー&ウィンタースクール 名越 未央 2017/09/12

学生のための演劇サマースクール2017 リポート

俳優部の名越です。 8月21~23日に「学生のための演劇サマースクール2017」を開催しました。15歳から28歳までの若者たち20名ほどが、どっぷり3日間演劇漬けに。 「山の手事情社という劇団は、《四畳半》というちょっと変わった演技様...

ワークショップ外部活動 名越 未央 2017/09/07

板橋区小学生「だれでもできる演劇ワークショップ」リポート

山の手事情社のワークショップのメインメニュー《ショートストーリーズ》は、ストーリーもセリフも自分たちで考える寸劇だ。しかもほんの1時間ほどで創るのだから、大抵の子どもたちがびびる。板橋の子どもたちも例のごとく不安顔。で...

Anniversary 名越 未央 2017/03/06

「記念」の正しい取り扱い方

私の母は、園芸をこよなく愛している。あらゆる花を育てては咲き乱れさせ、なにかにつけて記念樹を植える。 私の中学入学記念に植えられたソメイヨシノは、「みおちゃんザクラ」と名づけられ、大切に育てられた。他の花々が見事に咲き...

オイディプス@Tokyo 名越 未央 2017/02/14

ぐったり観劇のすすめ

『オイディプス王』は、山の手事情社で何度も再演しているが、それは私が劇団に入る前のこと。生で観たこともない。劇団の研修生となって初めて、DVDでこの作品を観た。いや、観ようとした、が、寝てしまった…。 よくわからん! 眠い...

オイディプス@Tokyo 名越 未央 2017/01/13

世にも恐ろしい「ポジティブ神託」

作中「父を殺し、母と交わり子をなす」とオイディプスが授けられる神託は、ただの神話なのだろうか。現代の私たちも実は依然として強固な神託に縛られているのではないか。劇団員が自分にとっての神託を語ります。*******************...

ワークショップ 名越 未央 2016/11/10

色んな世代でえんげきワークショップ リポート1

「色んな世代でえんげきワークショップ」、いよいよスタートしました。中学生から70歳代の方まで、集まったのはまさに色んな世代の19名の方々。10月~12月の全7回にわたって、多彩なメニューに挑戦していきます。 これだけ世代が離れ...

燦燦と淡淡と研修生 名越 未央 2016/02/24

抱腹絶倒へのご招待

研修生稽古を見学した日の出来事。床にマットを敷き詰め、演出担当の斉木和洋がおもむろに言う。 「じゃ、音楽かけるから、音楽終わるまでひたすらズッコケ続けて」 ・・・え? 戸惑う私を置き去りに、流れたのはハードなロックの大音...