稽古場日誌

斉木 和洋

僕らはみんな逃げている 斉木 和洋 2024/02/04

「たたかう」「どうぐ」「ぼうぎょ」「じゅもん」「にげる」

「にげる」はとっても重要な選択肢。 この世界がドラクエなら何度だってやり直せばいいが、この人生は一度きり、「たたかう」ばかりじゃ疲れちまうし、「どうぐ」は使えばなくなる。「ぼうぎょ」は自然と手が伸びる万能な選択肢だが、...

馬込文士村 空想演劇祭 斉木 和洋 2023/12/01

男と片腕の女たち

『片腕』は川端康成が晩年に書いた短編小説で、日本的な感性の風景のなかで展開するシュールレアリスムかつ幻想的な作品です。それは、ある男がひとりの若い娘から片腕を借りて、アパートに帰り一晩を過ごす物語。 「映像作品だが、舞...

ワークショップ外部活動 斉木 和洋 2023/08/28

宮城県高等学校演劇リーダー研修会 リポート

2023年7月15日~7月17日の3日間、宮城県下の演劇部の高校生たちが一堂に集うリーダー研修会のワークショップ講師を努めてまいりました。演劇の創作にどっぷり浸れるとても楽しい3日間でした。 今回、講師としてお伺いをしたのは、当劇...

かもめ ルーマニアツアー 斉木 和洋 2023/06/19

シャムラーエフという男

舞台芸術を愛し、芸術が栄える都会に憧れ、田舎にはない都会の匂いを漂わせる元大女優・アルカージナと売れっ子作家・トリゴーリンに執着する男。それが、今回私が演じるシャムラーエフです。 現代に置きかえると、感情の抑制が効かず...

こくごのじかん 斉木 和洋 2022/08/03

『しあわせな王子さま』のことを思い出すと夏

『しあわせな王子さま』は、アイルランドの作家 オスカー・ワイルドが書いた短編小説。日本では、『幸福な王子』というタイトルで有名な作品です。 『しあわせな王子さま』は2016年より取り組んでいる作品で、別の演出家のもと立ち上...

ワークショップ外部活動 斉木 和洋 2022/02/23

岡山・三浦ワークショップ リポート

2021年度 文化庁・芸術家派遣事業にて、昨年の10月と12月に神奈川県と岡山県の小学校で、ワークショップと演劇鑑賞会を実施しました。 10/15と12/15には神奈川県三浦市にあります旭小学校と三崎小学校へ、そして、10/14と12/20 ~12/23...

ほんのりレモン風味 斉木 和洋 2022/02/06

青春

『ほんのりレモン風味』の「レモン」は青春の象徴であると、今作品の演出チームの川村さんと未央さんから伝え聞く。青春。これが今回の拙文に与えられたテーマである。 青春と言われ私が思い出すのは、演劇の2字だ。青春とは、いった...

池上show劇場【PREMIUM】 斉木 和洋 2021/09/21

『池上show劇場【PREMIUM】』俳優紹介

こんにちは!! 山の手事情社 俳優部の斉木和洋です。今回の公演、『池上show劇場【PREMIUM】』では、山の手事情社の俳優が各人、一人芝居に挑戦します。私は個人企画の公演があり、出演しませんが、僭越ながら、出演者を映画作品に例...

その他 斉木 和洋 2021/01/07

小さな演劇

=========新型コロナウイルスの出現によって、世の中から演劇をやる意義が問われております。そんな中、今年も研修生が集まってくれました。その中には、それぞれに様々な理由や決断があったことでしょう。そこで、今回の劇...

池上show劇場 斉木 和洋 2020/08/04

不要不急

演劇は不要不急な存在である。演劇のところに何か適当な言葉をあてはめてみたらよくわかる。例えば、野球は不要不急な存在である。何が楽しくて、子供だけでなく、いい大人たちが小さな球を棒っきれでひっぱたき、その行方に一喜一憂...