稽古場日誌
僕らはみんな逃げている 小笠原くみこ 2024/01/31
子供のころ、毎週日曜日午前中は、習字教室に通っていました。何故か、親は通わせたくなかったのですが、おばあちゃんが後押ししてくれて、通えることになりました。自宅から習字教室に行く途中におばあちゃん家があり、行くときは必...
かもめ ルーマニアツアー 小笠原くみこ 2023/06/09
5年ぶりの海外公演です。今回は、ルーマニアのシビウでおこなわれる国際演劇祭と、ルーマニアの西側にあり、ハンガリーやセルビアに近いティミショアラという都市に行きます。シビウは10年ぶり、ティミショアラは初です。 海外公演と...
デカメロン・デッラ・コロナ 小笠原くみこ 2023/03/12
池上をしばらく離れ、外部のスタジオをお借りして稽古。セゾン文化財団さんが運営している森下スタジオ。思えば、外部の稽古場で稽古するのは久しぶりだ。 あ、そうだ。3年前、対岸の火事だと思っていた未知数のウイルスによって、イ...
馬込文士村 空想演劇祭 小笠原くみこ 2023/02/04
今年度の「馬込文士村 空想演劇祭2022」には、山の手事情社と日本のラジオさんの2作品を出品しています。 山の手事情社も、日本のラジオさんも、ある意味「毒」と言いますか「灰汁」と言いますか、そういった感覚を意識的に表現の中に...
馬込文士村 空想演劇祭 小笠原くみこ 2022/12/06
「不具者が、同じような不具者を見つけたときのような、ある親しみを感じました。」 これは、今年の「馬込文士村 空想演劇祭」で山の手事情社の作品『千代と青児』の中のセリフです。馬込文士村の中心人物だった作家・宇野千代の作品...
こくごのじかん 中川 佐織佐々木 啓名越 未央安田 雅弘小笠原くみこ谷 洋介越谷 真美 2022/08/08
次回公演『こくごのじかん』。演出家と出演者が各作品のみどころをご紹介します。 『注文の多い料理店』小笠原くみこ×中川佐織 『走れメロス』安田雅弘×佐々木 啓 『山月記』越谷真美×谷 洋介 『しあわせな王子さま』安田雅弘×名越...
演出を担当する小笠原です。私は作者の宮沢賢治と同じ岩手県の出身なんですが、実は個人的にはあまり縁のない作家でして、改めて賢治が見て感じていた風景を具体的に思い出しながら、創作に挑んでおります。『注文の多い料理店』は、...
この数年、レンタルビデオ屋に足を運ばなくなった。渋谷のタワレコやHMVには、だいぶ行ってない(イマモアル?)。言うまでもなくネット上で事足りる、と感じているからである。劇団に入りたての頃。まだ学生で時間もあったので1週間...
=========新型コロナウイルスの出現によって、世の中から演劇をやる意義が問われております。そんな中、今年も研修生が集まってくれました。その中には、それぞれに様々な理由や決断があったことでしょう。そこで、今回の劇...
この年齢になっても、もし違う職業についていたら、と時々想像をするのは、よくある話。そんな時、舞台芸術というジャンルって、ヘンな職種だなあと思う。 世の中には、様々な職業があるけれど、生産から販売まですべてに携わる職業と...