公演情報

平成・近松・反魂香 

劇団山の手事情社実験公演
西荻WENZスタジオ

美しく、キレる。

時代は室町。近江の六角家のお家騒動を軸に、絵師=狩野元信と土佐光信の娘=お光の恋、歌舞伎十八番でも有名な不破伴左衛門vs名古屋山三の確執、大津絵師=又平の活躍などのエピソードが次々と展開する。―――山の手事情社が時代浄瑠璃にはじめてチャレンジ。独自の先鋭的な表現手法を駆使して、高度に構築された近松のドラマ世界を絢爛に描きます。

近松を読んでいると痛い。展開の速さにがんがんくるし、出てくる連中の行動にびんびんくる。なんでそんなに、と感じながら、でもまぁそうだろうなと合点したりもする。舞台に未来が描きたいとは思わない。まして過去を表現するつもりなど毛頭ない。現代が描きたい、現代日本も、世界の現代も。近松は現代を描くのに適している。主人公は皆一生懸命である。運命が降りかかる。あまりありがたくない運命である。それでも一生懸命である。で、がんばるとどんどんどんどん状況はまずくなっていったりする。そしてついにキレる。近松作品の登場人物は結局みなキレるのである。キレるのは平成の専売特許じゃない。日本人は江戸時代からキレてきたのかもしれない。近松を読むとそう思う。それもただキレるのではない。美しくキレる。そういう生き方が描かれている。とても現代的である。
安田雅弘

構成・演出

安田 雅弘

キャスト

山本 芳郎
三村 聡
倉品 淳子
水寄 真弓
内藤 千恵子
大久保 美智子
井上 奈保未
山田 宏平
太田 真理子
長谷川 尚美
浦 弘毅
祁答院 公継
斉木 和洋
川村 岳
岩淵 吉能
山口 笑美
槌谷 昭人
田上 愛花
沼田 亜由子
佐藤 亮介

原作=近松門左衛門「傾城反魂香」より 照明=関口祐二 音響=江村桂吾 宣伝美術=福島治 演出助手=小笠原くみこ 制作=奥林啓史南千歩 製作=UPTOWN Production Ltd.

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