公演情報
シアター・プロジェクト香川2003
さぬきシェイクスピア ロミオとジュリエット
構成・演出=安田雅弘
原作=W.シェイクスピア
日程=2003年10月31日(金)・11月1日(土)
会場=香川県県民ホール アクトホール
●さぬきシェイクスピアについて
さぬきシェイクスピアとは、讃岐弁でシェイクスピアをやることではありません。もちろん、舞台にうどんが登場することでもありません。
参加者の大半が暮らす、ここ「さぬき」の地で、シェイクスピアを上演することです。
現在多くの人にとって、劇場へ足を運びお芝居を見ることは、なじみの薄い楽しみになっています。ましてキャストやスタッフとして舞台づくりにかかわることなど、ほとんどないといっていいでしょう。しかし、舞台は魅力に満ちています。そして、能や歌舞伎の存在が雄弁にものがたるように、日本人は世界でも珍しく、その楽しみをよく知り、味わってきた民族なのです。
さぬきシェイクスピアの試みは、そうした舞台の魅力を少しでも多くの方に味わっていただこうというものです。すぐれた戯曲に触れること、ふだんの自分とは違った人間を演じること、そして日常とは違った世界を作り、それをいろいろな方々に見ていただく。そうした作業を通して、自分とは何か、生活する社会とは何か、私たちを取りまく世界とは何かを、あらためて問い直すことができたら、とてもステキだと考えています。
むずかしいことは、必要ありません。お芝居って楽しい、それでいいのです。
「さぬき」が演劇活動を通じて、より心の豊かになる地域になればいいと願って」います。
私たちはまず、シェイクスピアからとりかかることにしました。知名度の高さ、スケールの大きさ、登場人物のキャラクターの豊富さ、さまざまな上演にこたえてきた普遍性、そして何より、幅広い年齢や多岐にわたる職業の人たちが参加しやすく、理解しやすいだろうと考えたからです。
さぬきシェイクスピアは、この地を現代日本演劇の先端的な地域にしていこうとする決意表明です。
今年の6月に説明会を開き、7月から稽古がはじまりました。予想をうわまわる反応の大きさと参加希望者の多さにとまどいを抱きながら、「ロミオとジュリエット」は鋭意製作中です。
始動したさぬきシェイクスピアにどうぞご期待ください。こころよりご来場をお待ちしております。/安田 雅弘
スタッフ
演出補助・《ルパム》指導=山本芳郎
演出補助・衣裳=小笠原くみこ
演出補助・選曲=斉木和洋
舞台監督=海老沢栄 玉田哲夫 本 弘
音響=太田裕二(ステージドア)
照明=西山和宏(ミュウ・ライティング・オフィス)
制作=シアター・プロジェクト香川2003実行委員会(谷口尚令 植田良子 伊東直美 伊賀千賀子 諸岡君代)
グラフィックデザイン=大西順子(ジェイクリエーション)
2003年10月31日(金)・11月1日(土)
1,500円(日時指定・全席自由)
香川県県民ホール アクトホール