劇団山の手事情社公演 |
有名な「トロイの木馬」の奇計で敗北したトロイアでは、男たちは皆殺しにされ、女たちは奴隷にされた。トロイアの王妃・ヘカベは、夫、息子たち、娘を殺される。生き残った娘・カサンドラはギリシアの総大将・アガメムノンの慰み者となり、嫁のアンドロマケはアキレウスの息子・ネオプトレモスの妻として奪い去られ、自身もオデュッセウスの婢女として連れられていく…。
『オイディプス@Tokyo』を観て
山形治江(ギリシア劇研究家) まず舞台装置が見事でした。演出の表現方法として、舞台装置をこれほど効果的に利用した芝居は本当にめずらしく思いました。白布に覆われた台形舞台は、けがれなき平和の国「神国日本」に見え、その周囲を取り巻く、透ける白カーテンは、暴力が支配する危険な状況にある他国と隔てる、はかなくもろい境界線に見えました。また、パソコンの画面は外界(国際的状況)を伝える媒体で、それは日本人が無意識的に触れることを避けてきた「腫れ足」の象徴であり、白台の上に生きる人たちが決して見ようとせず追求もしない現実だと感じ、非常に面白かった。 |
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演出・構成=安田雅弘 原作=エウリピデス
キャスト=倉品淳子・山本芳郎・内藤千恵子・浦弘毅・三村聡・大久保美智子・水寄真弓
太田真理子・斉木和洋・岩淵吉能・野々下孝・山口笑美・井上奈保未
森谷悦子・久保村牧子・鴫島隆文・名久井守・中村智子・本名貴子
野口卓磨・横田七生・後藤かつら
照明=関口祐二(balance,inc) 音響=斎見浩平 舞台監督=海老沢栄 衣装=渡邉昌子 宣伝美術=福島治 演出助手=小笠原くみこ 制作=高橋桃子・福冨はつみ
製作=UPTOWN Production Ltd.
5/25 sun |
26 mon |
27 tue |
28 wed |
29 thu |
30 fri |
31 sat |
6/1 sun |
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14:00 | ||||||||
19:30 |
劇場の地図はシアターガイド・オンライン「劇場案内」を利用させていただいています。
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