
やばいよ
やばいよ、やばいよ。
何がやばいって、なにもかもやばいよ。
もう、何がなんだか、あれはなんだか、これはなんだか、それもなんだか・・・
言いたいことは、とにかくやばいっちゅうことです。
何がそんなにやばいんだって?
そりゃあ、あれに決まってるでしょ!
あれっ、あれってなんだっけ?
えーーっとぉぉぉぉ・・・
・・・そうそう、間近に迫った修了公演ですよ。
もうね、これがまたやばいんです。
なにがやばいって?
もうね、全部やばい。
とにかくやばい。
1年間なにやってきたんだろうと。
こんなもの作るためにやってきたのかと。
なんのために演劇やってんだろうと。
時間がない、時間がない。
でも、このままでいいのか?
今を高めていくだけでいいのか?
変化しないといけないのではないか。
とにかく、まずは自分から変わろう。
・・・あぁ、この台詞何回言っただろう。
変わることってむずかしい。
でも、変わらないと。
越智良知

専門学校2年。
山の手事情社での年間ワークショップ(もうすぐ)1年。
日常で感情表現を吐露することはあれど、『技術』として演劇を学んできたのはこの3年間。
の中で、『役者』として出た一番長い作品は30分間ものの学校祭でのお芝居でした。
今回の修了公演『juice』は約90分。はじめてです。
学校祭は2日間ありましたが、芝居の数・時間の枠の関係上本番は一回限り。
今回の『juice』は6ステージ。更にはじめてです。
学校祭のお芝居は無料公演でした。
今回の『juice』は有料公演……またしても、はじめてです。。
(チケット代金は『juice』特設ページ、もしくは吉原の稽古場日誌を引き続きご覧ください。)
正直な話、迫り来る『はじめて』の連続に吉原はびびっています。
「載りたい!載せたい!」と発表の度鬼気迫る稽古場の雰囲気に、完全に押し負けています。
だって2000円(当日は2500円ですので、前売り予約をお勧め致します!)取るんですよ?
なんて怖い。「他の人には払っても良いけど、こいつには払いたくなかったな」なんて思われてしまったら。
日に日に暗い想像ばかりがチラついて、チラついて…
気がついたらひたすらに日を遡って皆の日誌を読み返したり、前に取ったノートをペラペラ見返したりしていました。
暫く読み終えて顔を上げてみると、ガツン!と頭を打たれた感覚がありました。
研修生になりたての頃はただ全てが新鮮で、やること全てをがむしゃらに楽しんでいたというのに。
いつの間にか『上手くやる』『失敗しないようにやる』ことに気を取られて、挑戦することに怯えていって。
『必死に挑戦しもがき苦しむさま』がとても魅力的だということは、本公演の劇団員一人一人を見て感じていたはずなのに。
研修生の皆も、笑美さんも浦さんも永里子さんも、皆教えてくれていたというのに。
意識改革、間に合わせます。今の私じゃ本当に載る価値がない。
10人で、舞台に立つんだ。
吉原 朋子

唐突だが、「本州」という名称の周知度は日本国内でどれ程なのだろうか。
私の勝手な偏見に満ちた予想では98〜99%くらい、
社会人に限るとほぼ100%に近い数値であると考えていたのだが、
ただ、その事を検証するリサーチ力が私には無いが、少なくとも研修生内に限ったデータでは90%であった。
唯一、知らない、と答えた彼は、今まで「本州」を何と呼称していたのか?
聞いてみる事にした。
―とりあえず、日本地図書ける?
「書けるわ!」
(大まかに日本地図を書く・・・大体合っている)
―ここ(本州を指して)は何?
「東京。」
―は?!
「その中に23区とかあるでしょ」
(と言って、本州を分割していく)
―それ本気で言ってるの?じゃあ大阪はどこ?
「冗談だよ!本気で言ってると思ったのかよ!」
(思いました・・・彼のキャラでは本州を東京と言ってしまう無知さに真実味がある)
―分かったから、ここ(本州)は何?
「・・・関東」
―は?!
「分かんねえよ、何だよ」
(いや、だから本州です)
・・・・・・・・・・。
そんな、中田が、つい先日のヴァレンタインデーに、
ぶっきらぼうな様子でチロルチョコをそっと私にくれた。
私は「ありがとう、でも、ごめんね」と言っておいた。
入福 啓介

ちくしょう!もう、本番まで1ヶ月切りやがった!
やれることは全力を尽くしてやるしかない、よしやろう!でも、何をやればいいか分からないよー!!
そうだ、まず落ち着こう!深呼吸、深呼吸!
スー、ハー、スー、ハー!文字で深呼吸しても深呼吸の意味ねぇだろ!
よし、ルパムやろう!駄目だ、1人じゃ心細いよー!
研修生のみんな、笑美さん、永里子さん、マスター浦さん!助けてー!頼るなよ、俺!向上心持とうよ!
やばい、やばい。
最近、心の中に自分が二人いるみたい、冷静な自分と情けない子供な俺。
本番前に自分を発見する事って、本当に勉強になる。
こういう時にこそ、キャラを作る上でストックになるし、ありがたい。
1ヶ月切ってるし、プチパニックになる時もあるけど、僕には大事している言葉がある
「ピンチの時こそ、チャンスなんだよ。」
単純で馬鹿に聞こえるかもしれないけど、この言葉を思うと不思議と落ち着くんです。
だから1ヶ月切ったけど、楽しんでポジティブに頑張ろう!
本番楽しみ、本番楽しみーー!
あれ、ポジティブな俺?三人目の俺だ!発見ー!
瀬村尚久

公演まで、あと一ヶ月をきった今日この頃。
研修生増木啓介はというと。
稽古場から逃げ出したい!!
という衝動を抑えることに必死になっております。
二年目をやる。と決めた時から、分かっていたはずなのですが。
構成が決めるまでの、この時期こそが一番ストレスフルな時間なのです。
何故、この時期なのか?
それは、稽古で僕らが発表したネタ
≪ものまね≫≪漫才≫≪ショートストリーズ≫≪フリーエチュード≫≪歩行≫ etc…
を、エチューダーの笑美さんの指示の元、再発表をしていくことにあります。
その中で、つまらなかったものは容赦なく切られ、面白いものだけが本番にのる。
そんなプロセスの真っ最中にいるからなのです。まさに弱肉強食です。
再発表。
前より面白くすることが前提といっても過言ではない。
まるで、チキンレースの様に「ここで止まれたら面白いよ!」
と言われるがままに猪突猛進。ノーブレーキで走っていく。
あんまりにも線から遠いと、つまらないし。
線を通り越すと、壁に激突して。それも駄目。
うまく止まれた!! と思っても。
ライバルたちが、もっとギリギリで止まるかもしれない。
そんな恐怖とストレスを週に何本も抱えた状態が続くのです。
で、今現在どうなっているかというと。
軽く錯乱状態になってます。はい。
「みんな、怖くないんだろう! だから、稽古場で、のほほんとしてられんだろう?!」
と、意味不明な思考回路が、悲しいかな、成り立つことがある位には錯乱しています。
この、ストレスから、恐怖から、錯乱から、逃げ出したいと思ってしまうのです。
逃げて楽になりたいと思ってしまうのです。
そう思ったら最近は、ちょっと深呼吸して、周りをみるようにしています。
そうすると、僕と同じように、必死にもがいて、あがいている仲間の姿があるのです。
ありきたりだけど、それを見ると。一人逃げることは出来ないなと踏ん張れるのです。
むかつくことも、言い出せないことも、謝れないことも、沢山あるのに不思議なもんです。
だから、僕は。
今日も稽古場へ向かいます。
ちょっと、お腹をキリキリさせながら。
増木啓介

ウィリアム・ブレイク『知覚の扉』
もし知覚の扉が浄化されるならば、全ての物は人間にとってありのままに現れ、無限に見える。
文化学院の演劇専攻1年修了公演「向日葵と太陽」を観た帰り道、
『キッチン南海』で食事をとるため、神保町までの道のりを感覚と知覚のバランスについて、研修生の越智と歩きながら議論した。
その時、両方のバランスがいい事だと結論づけたが、
ひょっとしたら双子、と思っていた二つは二重人格のように同一人物で、同じ肉体でいつか一つに重なるのかも。と思った。
そんな事を考えたら、『キッチン南海』についた。
が、店は閉まっていた
鈴木拓真

日誌を書くのが久しぶりな感じがします。中田 悠生です。
僕達はもうすぐ新たな道に進むために舞台という壁を越えようと努力しています。
その舞台が3月8日から3月11日まであるんですけども…
舞台まで後1ヶ月なのですが、すんごく大変なんですよ。
どれだけ大変かと言うと、匍匐前進で東京~大阪に行くぐらい大変なんです。
そうですよ(笑)わかっていましたよ。 自分が馬鹿だって言うこと。
僕は誓う!いや、宣言する馬鹿だってやるときはやるってこと。
見てろよ。 刮目して見てろよ。 馬鹿が本気を出すと、天才や頭がいいやつにひけをとらない実力をだすことが出来るんだ。
まぁ天才と頭がいい奴が本気出したら負けると思ってるけどね。
自分で書いといて惨めになってきやがった。
何か自分が書いた文章を読み返すとポジティブになって来るね。 やっぱり俺は天才だと思うね。
気分がのってきたから俳句書きま~す。(575)
冬が過ぎ 夏は来ないよ 春が来る
びっくりしたわ!? 俺 天才じゃん。 何か声が聴こえる気がする 。《天才天才天才天才天才天才天才天才》
ありがとう 皆!! 俺…頑張る 応援 ThankYou ベイビー
中田悠生

私が、山の手事情社に出会うキッカケとなった、
安田さんによる大阪のワークショップ公演。
公演で使ったテキストは、
山の手事情社の本公演でも公演歴のある、
「摂州合邦辻」。
物語の主軸である辻(玉手御前)は、
義理の息子・俊徳丸に想いを寄せ、
夫が亡くなった後、
自分だけのモノにしようと俊徳丸に毒を盛り、
その美しい顔を醜くただれさせる。
色々あった後、
その毒の解毒剤として、
自分の肝臓の血を俊徳丸に差し出し、
俊徳丸は見事本復する。
作品に対しての解釈は様々あると思うけど、
辻が義理の息子を愛していたとして、
自分の肝臓を差し出すシーンは、
とてもエロティックに感じる。
当時、私は辻の役を演ったけれど、
あまり自分にビビットではなかった。
何故か今なら分かる気がする。
この研修生としての時間が、
私の変態部分を掘り下げてくれた結果かもしれない。
自分の好きな男に、
自分の一部を消化させたい。
女の道理って、こんな部分があると思う。
さて、
今回の研修生修了公演。
日々の稽古の中で、
自分の醜い部分・秘めた変態性・その人間に息衝いている道理。
色んな内面を暴いている。
こんな芝居を愛する男に観せるのって、
辻の興奮に繋がってはいないだろうか?
生命の危機としてのリスクは違う。
自分を露呈したからといって、死にはしない。
でも、
湧き上がる自分の根底の露呈と、
肝臓の血の提供。
どっちも死に者狂いだ。
私にそんな相手がいるかどうかはさておき、
今の稽古の結果を愛する人に見せるとすれば、
私は沸騰する位興奮する。
こんな私たちの姿に、
笑えたり、
グッときたり、
何かを突き動かす力があるかもしれない。
それが演劇の根本的な力。
私たちの渾身の興奮の絞り汁、
試飲はこの時、この場所のみ。
ぜひご賞味あれ。
・・・あらやだ、
このくだりで絞り汁っていわれると気持ち悪いですか?
英語に直せばジュースですよ!
うん、英語って便利。
色とりどりのジュース!
かわいいね!
個々10人の個人爆発の様子、
堪能しに来て下さい!
辻川 ちかよ

私たち研修生が汗水たらしてもがいてきた一年間の集大成である修了公演が近づき
稽古の密度もどんどん高くなって来ました。
毎日があっというまに過ぎていくなかでひしひしと感じるのは
自分の体と頭はなんてクセだらけなのだろうかというものです。
一時期右目に眼帯をしていたクセか乱視が強いせいか
左目に焦点が偏り視線を真っ直ぐにしようとしても首が傾いてしまう。
人と会話するとき聞き役が多く
自分の意見を相手に強く伝えるということを普段していないためか
(自分が言った言葉が正しく伝わっていなくても再度伝えずなんでもないと流してしまうことも多い)
セリフを話すとき語尾を摘まんでしまい聞き取りづらくなる。
etc.etc.…
あげればきりがありませんがエチューダーからの最近のダメ出しで
「田中はエチュードをやってテンションがあがるといっぱいいっぱいになって視野が狭くなりがちだから
もっと周りをみて芝居したほうが良い」
というものは特にビビッドでした。
というのも前日アルバイトの店長に
「お前は一つのことを一生懸命やるのはいいけど周りをちゃんとみる余裕がなくなっちゃって
同時に色んな仕事を効率的かついつもとクオリティを落とさずこなせなくなるな。」
と言われたばかりだったのです。
うわぁひとつのクセがいろんな環境で影響を与えてまうんやなぁと怖くなった一方、
あれ、でもこのクセを克服したらどちらの環境でも成長できるやん!!
と前向きにも捉えられ、只今自分という一番の敵と戦っている最中でございます。
これらのクセを克服して舞台の上では今よりもっと洗練された味を出してみせます!!
山の手事情社研修生修了公演『juice』お楽しみに!!
田中信介

修了公演がもうすぐそこまできている!
稽古での時間の振り方が、既に公演に向けてのものになってきているので、何が何でも、高揚感というか、緊迫感というか、そういう雰囲気を感じます。
そんな時期なので、稽古では一度やったネタのリメイク発表があったりします。
あるいは逆に、怒涛のごとく、フリーエチュードをしまくったりします。
日毎に、
「あれやんないと、こっちもやっとかないと!」
という個々の宿題が、積もっていく様で、常に何かしら未解決の出来事が頭の中で漂っていて、
その所為なのか定かではありませんが、時折、悪夢を見ます。
焦って落ち込んで、何か文化めいたものをインプットしようと、
映画を見たりして・・・はて、これは私の血肉になったかしら?
小説を読み・・・はて、面白かったけど、私の文化度は上がったかしら?
などと仕様も無い有様であったりします。
芝居に即効性のある薬があれば是非紹介してください。
冗談です。
それはさておき、稽古では常に、
「テンションを上げろ」
と言われます。
常に何かしらの感情に支配された人物でなくてはいけないのです。
縦から見ても、横から見ても、上から見ても、下から見ても、どこを切り取ってみても“ドラマ”でないといけないのです。
テンションってどう上げるの!?
面白いって、何!?
間のいいテンポって、どんな!?
などと、考えたくなくても強迫観念のように、稽古の中での自分に当てはめて想像したりします。
そんな葛藤を経た想いがギュウギュウに詰まったネタから抽出して作る『juice』です。
良い『juice』仕上げます!