11/05/20
段ボール枠の役目
稽古場も森下スタジオに移り、
今は実際の舞台の広さで稽古できるようになりました。
それでこの間、演技の立ち位置の確認稽古をしたのですが、
演技エリアをわかりやすくするためにダンボールで作った枠を舞台上に置いて稽古をしたのです。
この枠は、前日に今回出演しない若手が、
一生懸命ダンボールを細く切ってつなげた手づくりのものでした。
最初はエリアがとてもわかりやすく、よかったのですが、
舞台上に貼りつけずにただ置いた枠なので、
稽古中にほとんどの役者さんが足を引っ掛け、
仕舞いには“ビリっ”と破ける始末。
テープで補修するも、「これジャマだな」と舞台から取り去られ、
今は隅っこに“クシャ”っと置かれています。
この枠づくりに僕は関わっていなかったのですが、
結構時間をかけて作られ、大変だったらしい、
と事前に耳にしていた僕は、
取り去られたとき、
「時間をかけて一生懸命作った人たちがかわいそう」
とは思わず、
あまりの呆気なさにほくそ笑んでしまいました。
すみません。
まあ、こういうこともありますよ。
決して無駄ではなかったと思いますよ、僕は。
さあ、いよいよルーマニアツアーが迫ってまいりました。
張り切っていきましょう!
谷 洋介