14/06/16
『三井穂高について』(俳優紹介)
最初に「おっ」 と思ったのは、研修生時代の《ものまね》 発表でした。なんと素朴に、おかしく人間を観ているのだろう、と感動した覚えがあります。その後何作かのものまねでも、独自の視点が爆発していて、こりゃあすんばらしい逸材だ! と思ったものです。入団してすぐの若手公演「牡丹燈籠」でもコメディエンヌぶりが炸裂していました。
劇団員となって一緒に芝居をつくっていると、すごい不器用な奴! と気づきました。私も負けない不器用なので、つい人ごととは思えず、いろいろ口を出してしまう…。すまん。
そして、恐ろしく天然ボケです。劇団のお母さん的な役割を担っているにもかかわらず、受験票を持たずにセンター試験に向かい、ショックで家に帰っちゃうというような素っ頓狂なミスをするので、放置厳禁です。
泥臭くて貪欲で負けず嫌い。今までの人生悲喜こもごもが穂高の中でほどよく熟成されつつあるようで、最近よい顔をしています。これだけポテンシャルの高い女優が、山の手にはいるのだ! というところを、今回は魅せていただこうと思っております(ニヤリ) 。
大久保美智子