13/02/08

道路の路

軟弱ボクサー戦闘中!

本番の日がだんだん近づく。
劇場の下見も済んだ。
そんな私は不安が募るばかり。

おもしろいってなに?
楽しめるってどういうこと?
ここ数週間頭から離れない。
できない自分に腹が立ち、お粗末な結果、葛藤の毎日。
ぼこぼこに打ちのめされた軟弱ボクサーの気分。

でもそんな色々なことを含めて楽しめるようになりたい。

他の研修生のシーンが少しでもおもしろくなれば、焦る。刺激ももらう。

負けたくない

プレッシャーにも、自分にも、風邪やウイルスにも。
ぼこぼこにされたって、すぐ立ち上がれるんだから。

負けたくない
負けたくない
負けたくない

そんな戦いの結末は乞うご期待。
劇場にてお待ちしております。

山下真央子

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2012年度研修プログラム修了公演
『道路の路』公演詳細は、こちらです。
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13/02/07

道路の路

路とジゴロとルフィと女

自分で言うのも何ですが、よく人から「おもしろいね」と言われます。
(顔も性格も褒められたもんじゃないからね。)
自慢じゃないが、卒業文集で面白い人ランキング2位でした。
(1位は惜しくも逃すんだけどね。)
だから、この神様から授けてもらったギャグセンスを武器に、研修生の天下とったるで! と思ってました。
しかし、

結論:人を笑わせることの斯くも難しきことよ。

計算し過ぎても下心が見えて客がひいてしまうし、計算せずにやると再現性の乏しい芝居になってしまう。
要は笑いが欲しいが、相手にそれがばれては駄目なのね。
いや、ばれてもいいから、気持ちよく笑ってもらえるようにしよう!
そんなスキルが欲しい!

私はこれを、【ジゴロスキル】と名付けました。
ジゴロの匙加減すごいわ。世界中のジゴロを尊敬します。

そんな複雑な心中ですが、お構いなしに今日も稽古はすすんでいきます。
ジゴロスキルの乏しい私は、今日も下心満載で渇いた笑いしかもらえず。

これはもう抜本的改革が必要と判断!
他の笑いが取れている人を観察!
目から鱗で震撼! (ここはRap調でお願いします)

推測:共演者との関係性がおもしろいと笑いがとれる。

私はきっと、1人で頑張りすぎていたのでしょう。
でも共演者と笑いを起こすには、間や呼吸など1人の時以上に計算が必要になって、頭がパンクしそうです。
仲間と笑いをとる技術を磨かなければ、私に未来はない。大切なのは仲間だ!
私はこのスキルを【ルフィスキル】と名付けました。
(ルフィとは、漫画「ワンピース」の主人公)

結論2:天下を取るためには、【ジゴロスキル】と【ルフィスキル】を磨かなければ。

今、磨いております。シコシコ、シコシコ磨いております!
本番ではジゴロなルフィになって天下をとっているわたくしをお楽しみいただけると思います。
当日、会場でお待ちしております!

佐々木麻妃


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2012年度研修プログラム修了公演
『道路の路』公演詳細は、こちらです。
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13/02/06

ひかりごけ

「ひかりごけ」稽古場日誌

3月には、山の手事情社本公演「ひかりごけ」を上演いたします。
少人数の《四畳半》公演。今までにない試みです。
現在稽古はお休みしておりますが、まもなく再開いたします。
俳優たちの意気込みをお届けしたいと思います。

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今年の成人式(1月14日)は関東は大雪だった。
交通機関が麻痺し、祝日であるにもかかわらず町には人の数も少ない。
絶好のチャンスである。

15センチはあろう新雪に足を囚われながら雪降る町を遠回りし、「ひかりごけ」の稽古ため稽古場に向かう。
たかが15センチの雪、防寒着もしっかり着込み歩くが30分もすると体力、気力が奪われ嫌気が差してくる。

「ひかりごけ」の舞台は極寒の地、羅臼。積雪も何メートルとあろう吹雪の中を、登場人物たちは必死に生きようとした。
その心境たるや、この15センチ程度の積雪に嫌気が差す私には、到底表現できるものではない。さらに空腹や不安がかれらを襲う。
このような状況のなかで人間は何を考え、行動するのか?
歩けども答えは出てこない。
いまおかれている環境に耐え忍びながら目的地に向かってひたすら足を動かすのみである。

2時間近く歩いただろうか? 体力はますます無くなり、感情もなくなり、いま自分の置かれている状況に不満を持つことも無く、じっと耐えている自分がいた。

この状況を受け入れようとしている自分がいる。不思議な感じがした。
これが船長のいう「我慢」なのか?
何かに反発することをせずに耐える「我慢」とは違い、いま置かれている環境を認知しながらただ受け入れるという「我慢」。
これはこの環境に置かれた人でなければ共感することは出来ないだろう。
この戯曲は難しい…。ただの教訓や宗教じみたものでは終わらせたくない、終わらせてはいけないと強く感じてしまう。

3月の公演ご期待ください。
衝撃ある「ひかりごけ」をお届けできればと思います。

浦 弘毅

※写真は、前回公演『トロイラスとクレシダ』から。

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山の手事情社公演「ひかりごけ」
詳細は、こちらからどうぞ。
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