06/10/11

YAMANOTE TRIP

「淳子DAYはじまりでーす」

通常人間の集中力の持続時間は1時間30分。とドラゴン桜のなんとか先生は言っていました。
さあ、今日から3日間は淳子DAYです。いろんな事情で、(そう、山のように事情のある山の手事情社の俳優、倉品淳子もそれなりに事情があるのです。)この3日間では私の関係するシーンを中心に稽古してもらっています。
2時から始めて、何時間がたったろうか? 私の集中力は第2タンクまで空になっている! 第3タンクの存在は、今のところ確認不能であります。
昼はファウスト、夜は青い鳥。待ちに待った稽古なのに嗚呼! 青い鳥! くっくくっくくっくくっく私の青い鳥!
出演者全員の集中力が途切れた恐怖の瞬間! 長い長い沈黙! 次の瞬間に出る言葉は!
「えっこれ何待ち?」!!!
何時間でも全力で遊び続けた子供時代をもう一度取り戻したい! ちょっと大げさな淳子でしたー!

06/10/09

YAMANOTE TRIP

陰の演出家

今日からしばらく自主稽古の日が続きます。
ことに「青い鳥」は、各シーンで登場する人数が多く時間も限られているため、自主とはいっても今日稽古するシーンのシフトが組まれています。
まずは幕開けのシーン。チルチルとミチルは、青い鳥を探すため、魔女からもらったダイヤモンドをまわして、新しい世界へと入っていきます。
「やっぱりさ、ダイヤモンドがまわってから、もっと劇的に変わらないとなー、地味だよ地味。」
このシーンを稽古場の片隅で、さきほどからにんまり見ていた岩淵さんが一言…。
うーん、地味…地味か、俳優としては言われたくない言葉3位くらいか…。
でもじゃあ派手ってなんだ? ギンギラギンな演技? ダイヤモンドがまわるっていったい…
しかし悩んでいても、次のシーンの時間です。

お次はチルチルとミチルがいよいよ青い鳥を探しに旅立つシーン。
「やっぱり猫や犬たちがなんか企んでるカンジがまずないとさー、チルチルたちが入ってきてもなんも変わってないじゃん。あとチルチルたちの入り方もつまらんしー。」
こちらも陰の演出家岩淵さんから一言…。
「変わってない。」 「つまらん。」俳優としていわれたくない言葉1,2位くらいか…。
うーん変わらなきゃ…。ああでもどうしたら旅立てる?
しかし悩んでいても、次のシーンの時間です。

お次はチルチルとミチルが、死んだおじいさんとおばあさんに会いに訪れる「思い出の国」です。
おじいさん、おばあさん、すでに待ちくたびれています。
気づけば稽古時間は残り一時間。
陰の演出家は岩淵さんから名久井さんに変わっています。
「やっぱり段取りは段取りだからさ。もっとチルチルとミチルに会ってどういう気持ちなのかに集中しないとさ。」
集中…、この時間集中力がかなり途切れがちです。名久井さんに見破られてます。
しかし時間です。今日の稽古は終わりです。

安田さんが不在の今、各シーンとも陰の演出家が暗躍しています。
そのシーンに出ていない俳優が傍らで意見やアイデアを述べ、さらにシーンの密度を濃くしていきます。
やはりやっているだけだと分からないことがたくさんあるのです。
そして見ていると分かることもたくさんあるのです。
山の手事情社には陰の演出家がたくさんいます。

久保村牧子

06/10/07

YAMANOTE TRIP

「YASUDA TRIP」

本日の稽古は前半「ファウスト」、後半「青い鳥」でした。1日に二つも稽古をするのには理由があります。
明日から演出の安田が香川へ市民劇の為旅立ってしまい、しばらく自主稽古が続くのです。(不安だ…)
だからここぞとばかりに俳優は己のプランを安田にプレゼンしました。
それを見て安田は
「おお、それはやり方としてはありと思うと感じちゃったりしちゃったりして…ま、可能性としては未知数だね。」
え? どっち?
もう! 答えは風の中ってコト?
僕頑張るよ。

PS:毎日複雑なスケジュールの中稽古をしてると劇団員に、
今日は「ファウスト」だっけ? 「青い鳥」だっけ? とよく聞かれます。
そんな時は「ファおい鳥」だよ。とか「ファウス鳥」だと答えたら、人間関係がうまくいくと気が付きました。
間違っても「ファウ女青いヴォナ鳥」と答えてはいけません。

安田さん行ってらっしゃい!

川村岳

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