06/09/28

YAMANOTE TRIP

「ばく」

今日の本体稽古は青い鳥の通し稽古です。
1スタでは香川から帰ってきた安田が、休む間もなく檄を飛ばしています。
演出家不在の自主稽古の間、役者だけで立ち上げたシーンを、安田は時にはいともばっさりと切り捨てたりもします。
創っては壊して、創っては壊して、そうして舞台は徐々に、徐々にですが形になっていきます。

階段にはみんなの色とりどりのカッパが干されています。

カッパってほんとカラフル…。僕が子供の頃はデザインとかダサクて着るの嫌だったけどな…。

外は雨。
2スタでは次のシーンの稽古が行われています。出演者達が熱く語り、動き回り、さながら鉄火場の様相です。
僕は負けずに、部屋の隅の鏡の前にあぐらをかきます。

こないだ行った渋谷東急8階の大阪大博覧会…。うまかったな〜串カツ、衣が細かくてさくさくで…。ビール片手におつまみは試食品をつまみぐい…。最高だね…。今度はソースのいらないたこやきだな、絶対…。

ふと横に目をやると、ファウストチームが熱くやり合っています。そう、今回は3本新作公演。もうなにがなんやらぐちゃぐちゃです。僕だって負けてはいられません。鏡の僕をじっとみつめます。

そういえば夏に久しぶりに行った上野ZOO…。そういや夢を食べるバク、水場と水場をむちゃくちゃ走り回ってたな…。イメージ違うんだけど…。意味もなくシャッターきりまくったな…。意味もなく…。

カラフル…ダサクて…雨…渋谷…さくさく…つまみぐい…ビール…ZOO…食べる…むちゃくちゃ…きりまくって…意味もなく…意味もなく…

いつもそうです。無駄なことばかりが先行していきます。

そろそろ『未来の王国』の稽古が始まるそうです。僕も出ていますので行ってきます。
僕の青い鳥はそんなところから出発です。

岩淵吉能

06/09/21

YAMANOTE TRIP

「GO! GO! TRIP」

こんにちは。
と挨拶して怒られるのは、青い鳥のチルチルです。夜の御殿というシーンです。
小学生だった頃、先生にしかられて「すみません」と謝ったところ、
「謝るときは、すみません、ではなくて、ごめんなさいですっ!!」
と更に怒られました。いまだによく分かりません。。。

今、我々は、TRIPしようとしています。

演出家・安田雅弘が、香川県に行っていて、不在です。

演出家不在の期間、俳優がシーンを立ち上げようとしています。
観客の皆様が、TRIPできるように、なんとかしようと奮闘しています。

ですが、ああでもないぞ、こうでもないぞ、と深みにはまり、
俳優が、TRIPしそうになります。
帰ってこ〜い、地球へ、東京へ、稽古場へ!!

そして、気付けば、稽古時間は過ぎていくのです。
あああ。

ちょっと楽観的に見れば、最も楽しい時期なのかもしれません。
何しろ、芝居の柱になるかもしれない部分を作成中ですから。
でもそれは、グルジイ・・時期でもあります。。。

そんな時期は、ふんぱつして焼肉屋へTRIP!
いつぶりの焼肉だろうか・・・。
うまいなあ、ホルモン。ビールがキンキンに冷えてて。
焼肉食べるってことは、人間も肉食動物か?! なんてこと考えつつ、
店をあとにするのでした。明日もまた稽古場へGO! GO!

小笠原くみこ

06/09/20

YAMANOTE TRIP

「マイブーム」

こんにちは、斉木和洋です。
おたくというか凝り性なところがありまして、最近激はまりなのが。
村上春樹とマイルス.デイヴィス。
遅ればせながら「海辺のカフカ」を読みまして、余りの面白さに悶絶。すべての作品を読んでやろうと、現在、そのいただきを踏破中です。

世界の深淵は自分の中にあって、それとひょいとつながってしまう感覚。
保険金目当てに子供を熱湯につける親もいれば、親を金属バットで殴り殺す子供もいる。
飛行機をハイジャックしてビルに突っ込む人もいれば、地下鉄で毒ガスを撒く人もいます。
・・・・・・で。青い鳥です。
幸せの青い鳥を探しにいくとどこにもいなくて帰ってくると家にいる。幸せは身近なところにあるんだね。っていうお話なんですが。

みんな幸せを探しに、みんなよかれと思って、幸せになるためにやっているのね。
その人間の不合理さ。

世界で人が熱湯につけられ、焼かれ、殴られ、蹴られ、奪われ、汚され、穢され、犯され、殺されている。しかも善意によって。
この世に聖者がいるとしたら、きっともう立ち尽くしてただ涙するしかないのではって思います。
そんな事を考えてしまいます。
深い。
メーテルリンク。

村上春樹もマイルス・デイヴィスも青い鳥も。
他人の手でじゃぶじゃぶ脳味噌を洗われているような感触がします。

テレビを見ながら豆腐に日本酒だったのが、ジャズとバーボンになりそうです。

現在、進行中。
どこに転がっていくかわかりませんが。お楽しみに。

斉木和洋

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