昨日から、新作『摂州合邦辻』の稽古に移りました。

いやぁ、改めて、
三本立て公演って半端ないなぁと実感。
時間が本当にあっという間に過ぎていきます。
朝に『反魂香』の自主稽古をして、
昼はそのまま『摂州〜』の本体稽古。
8月のプレ公演を経て、プレを思い出しつつ、さらにクリアに、より精度をあげていく作業をしていきます。

帰りには、『道成寺』の稽古をする約束して1日が終了。
本当に目まぐるしい毎日ですが、
大変だっ！って、思えば思うほど、
人って燃えてくるものなんですね。

ある先輩劇団員さんは、
去年の三本立てに増して、頬が痩けてきています。
見ていると、大丈夫だろうか？と心配になってきますが、本人はいたって元気。
普段の1.5倍のテンションとパッションで奮闘しております。
また、ある先輩劇団員さんは
痩せて、いつもの美しさに加え、ある種の妖艶さをかもしだしています。
見ていると、思わず、ほうっと溜め息をついてしまいす。

さて、さて、
YAMANOTE NIPPON三本立て公演。
劇団員一同、一作品、一作品に全力投球です。
全身全霊を懸けて作品に取り組んでおります！！！

是非、山の手事情社の熱を劇場で体感いただけたら幸いです。

高橋智子

ふたたび「摂州合邦ヶ辻」の稽古が始まりました。
みんないろいろ思いだしながら汗だくで頑張ってます。
どうぞお楽しみに。

これといっって大きな発見もなく稽古を終え、疲れて帰宅。
パソコンに向かい最近巷ではやってる、
脳内メーカーとやらをやってみる。
頭の中で何を考えてるか分かるらしい。

山本芳郎と入れて＜山本芳郎の脳内＞を見る。
周りの部分つまり人間の高度な思考をつかさどる大脳皮質と呼ばれる部位には「金金金金・・・・・」、
すべて金のことしか考えてないことになっている。
真ん中に一文字だけ「悲」。

馬鹿にしやがって！

たしかにここ数年の三本立て公演の無理がたたって、
懐は悲しい。

試しに真ん中にスペースを空けて、
＜山本　芳郎の脳内＞を見る。
大脳皮質は全部「悩悩悩悩・・・・」、
中の部分に「休」と「遊」、本能とか運動とか動物的感覚をつかさどる後ろの小脳の部分は全部「ＨＨＨ・・・」

馬鹿にしやがって！

たしかに今回の芝居は悩ませるよ。
観客に伝わるのか！？面白いのか！？古典作品に対峙出来てるのか！？思いこみでやりたいことやってるだけじゃないのか！？
そして芝居の中で女優たちはＨなことばかりやらされてる。
でも俺の頭の中じゃねえよ、演出だよ。

次に＜山本　芳郎の脳内フェチ＞
周りに全部「声声声声・・・」
真ん中に「髪髪髪髪・・・」
意味が分からん・・でも役者だから声は当然考えるか。

今度は＜山本　芳郎の前世＞
周りは全部「戦戦戦戦・・・」
中に「政政政政・・・」
どうやら前世は貴族とか武家階級とか軍人だったらしい。
笑わせるな、今の俺には関係ねえよ。
俺の今回の「合邦」での役は「犬」だぜ、「犬」。

これまで「四畳半」のおかげで巨大な役をやり続けてきた。
南北朝時代の名武将をやり、トロイの女王もやり、妖精の国の女王もやり、武蔵坊弁慶もファウストもゴート族のテロリストもやり、時には運命という巨大すぎる役もやり、そして今回、天才絵師と狂った和尚を演ずる。

ところが三本目のもうひとつが「犬」だ。
われながら役の幅が広がったぜ。

山本が犬っころを演じますよ！これは見ものですねえ、
どうかぜひ見にいらしてくださいね。

山本芳郎

こんにちわ。
週替りで３本立ての稽古が進んでいます。
今週は新作「摂州合邦辻」。
本日は自主稽古だったので、
シーン毎にブラッシュアップしていきました。

ところで、
先日個人的にちょっと衝撃的なことがありました。
先輩の淳子さんが私の名前を「こしがやまみ」
と思われていたことが判明しました。
漢字だと越谷真美と書きます。
確かによく間違われますが、
「こしやまみ」と読みます。
劇団では普段下の名前で呼ばれるので
苗字はとくに関係ないのですが。

別の日にまた少し衝撃が走りました。
発声稽古で安田さんの目の前に陣取っていたら
「じゃあ、谷口（研修生です）・・・」
と間違えられました。
あんな目の前にいたのに。

同じく研修生のみはるや先輩の麻里絵さんにも
よく見間違われます。
なんだか、申し訳ありません、
あはは、みたいな気分です。

でも舞台ではもはや素の私は必要なくて、
むしろ全部そぎ落として別の何モノかになりたい、
何か、強烈な存在に。

なーんて粋がるものの、
難しい・・・！
まずはしっかり自己紹介からでしょうか。

ちなみに今日川村さんに
「米谷（研修生です）・・・」と呼ばれたのは
きっと冗談だったのだと信じることにします。

こしやまみ