07/10/20

YAMANOTE NIPPON

コロッケやら大福やら

今日家に帰って、疲れた頭を休ませる為にテレビをつけた。

題名はわからないが邦画が写っていた。
売春宿の親父がうまそーに山積みなったコロッケをむしゃむしゃやっている。
しばらくしてまたその親父が大きな大福を2つ3つむしゃむしゃやっている。

・・・・・腹減った。

私は昔っから人がものを食べている姿が大好きなのだ。
特に映画や芝居中に食べているシーンは最高で、
可能な限り再現を試みる。

最近見た映画ではまったのは、
映画「主人公は僕だった」のあるシーン。
クッキーを牛乳に浸して食べる。
・・・こんな感じの台詞
「どんないやな日も、お母さんがクッキーとミルク作ってくれたでしょう。さあ、クッキーを手に取り、ミルクに浸し、食べて」
それだけの行為なのだがいかにも贅沢に、美味しそうにみえる。

早速コンビニで100円のクッキーを買い牛乳に浸して食べてみる。
う〜ん。
ミルクの染み渡ったクッキーは、100円という安さを通り越し私を癒してくれる。
用は雰囲気を味わえればいいのだ。
そして明日も頑張ろうと・・・自分に言い聞かせ。
止めればいいのに一袋平らげ

・・・気持ち悪くなる。

稽古場では、どんどん役者がやせてきている。
体を駆使している割に皆食べ物が質素なのだ。
お腹一杯だと体が動かなくなるという理由もあるからだろうが・・・。

基本皆も美味しいものに目がないはず。
ガッツリだべれる日をたのしみに、作品つくりにエネルギーを傾けます。

食いしん坊の植田麻里絵でした。

07/10/19

YAMANOTE NIPPON

美しく

「道成寺」の稽古をしている。

思えば舞台上でたくさん殺してきた。
今回殺すことになるのは、三本のお話の一つ「清姫」で若僧の役をやる山田宏平君。

でもこいつはツワモノだ。
なにしろ死に役一筋十何年といわれるほど死に芸を武器にしてきた男だ。

その昔、死ぬ場面ではないが、ズッコケをする演技でズッコケに命をかけすぎて表現としてのズッコケを通り越して手段と目的が逆転してしまい、強烈なズッコケをし過ぎて本番中に脳震とうを起こしてしまい、でも本番中だから誰も助けることが出来ずにしばらくそのまま倒れていながら、他の役者のズッコケの振動で目を覚まし再び立ち上がってズッコケをやり続けていたほどの男だ。
こいつの右に出る者はいない(別に出たくないが・・)

問題はつまり殺す側の演技が殺される側に食われてしまう可能性がありはしないかということだ。
でもそんなことは杞憂だ。
今回の死に方はフリーエチュードやギャグ芝居で死ぬのとはわけが違うのだ。
ちゃんと真面目にシリアスに演じてもらわなければ困る。
名優(盟友)がどんな死に方を見せてくれるか楽しみだ。

それにしても人を殺す演技は実はものすごく疲れる。
そもそも人との濃密な関りはエネルギーを使う。
そして命のやり取りというものが人間のコミュニケーションの究極の形なのであるから、たとえそれが演技であろうとエネルギーを使うのは当然といえば当然なのだが。

ところで日本人が考える死というものはとても美しい。
日本人というのは命のやり取りということすらも、それを追求するあまり、「武道」というおそらく人類最大の発明に発展させ、相手と争わない対決しないというコンセプトを作り出したような民族だ。
だから人間の死というものを見つめる美学は独特だ。
そんな感受性を持つ日本人だから、日本の演劇に描かれる死はそれ自体、表現としてとても面白い。
というか逆に表現としての質が問われるようになっている。
演じる人の美学や、感受性や、世界観、日常の蓄積まで全部現れてしまう。
一方で欧米の戯曲に描かれる死は、ストーリー上の情報としての死に過ぎないように思える。

そんなわけで、ちゃんと「表現」しないといけないからすごく疲れるのだが、「清姫」の猟奇的な殺しの場面を何とか美しいものにしたいと思っている。
そうじゃなきゃ、子供作って狂って人殺して妄想にとりつかれて最後にお化けが出てくるだけの芝居だからな。

いろいろ考えてみるのだが自分の表現力のなさに悲しくなるばかりだ。


山本芳郎

07/10/19

YAMANOTE NIPPON

例えてみました。

こんにちは。
高橋智子です。
なんだか寒い日が続きますね。
皆さま風邪などひいていないでしょうか。
山の手メンバーは、今のところ大丈夫なようです。
むしろ、本番に近づくにつれて元気です。
本当にタフな人たちばかり。

さて、今日の稽古は『摂州合邦辻』のメイク講座からです◎
三本もあるとメイクだけでも大変です。
14時くらいに、今回のメイクand衣装を担当してくださっているROCCA WORKSさんがいらっしゃって、
男優陣のメイク指導からはじめました。
女優陣は、この間の『傾城反魂香』のメイクをベースに各々顔をつくっていきます。
メイクが下手な私・・・。
このメイク、役のキャラクターをつくる上でもとても大事。
日頃からの練習が必要なのね、と改めて実感しました。
しかも今回は、女性の髪型がちょっと可愛い☆
嬉しい反面、本番前は大変なことになりそうな予感・・・なんとか対策を練らねば!
と思っていると、男性のメイクが完成。
衣装もつけて、見るとみんな似合いすぎです!!素敵☆☆

今回、男性の役が『犬』という特殊な役柄。
そこで男優陣を犬に例えてみましょう◎

名久井さん・・・ボクサー。髪型似合ってます。立ち姿、グーです!

野々下さん・・・コーギー。シャツ可愛いですね。

斉木さん・・・ハスキー。似合いすぎです。まったく。

岩淵さん・・・ダルメシアン。SF映画に出てきそうです。

山本さん・・・ボルゾイ。ホントに何を着てもかっこいい☆

そんなこんなの『摂州合邦辻』!
ぜひ見に来て下さいね(>_<)

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