07/11/27

研修生稽古

研修生稽古って面白い!

浦です。
今年の4月から私と久保村で研修生12名と演劇に向かい合っています。
彼らの成長は著しい。

4月、山の手事情社の演劇観にまったく触れたことのない状態で入ってきた。
5月、体を動かすことの楽しさを知った。
6月、やっと慣れてきて自分の可能性を知った。
7月、少し停滞してきて不安になった。
8月、山の手事情社のプレ公演にスタッフとしてたずさわって様々な経験をした。
9月、10月、人や集団とのかかわり方を知り、不満や、苛立ちをおぼえ、心の底から「こんちきしょう〜!」という感情がわきあがってきた。

「こんな奴ら。」が11月から稽古で暴れまわっている。
いままであったいろいろな事を発散させるかのように。
必死で舞台の空間を創ろうとしているその姿は魅力的だ。

しかし! もっとなんだ! まだまだなんだ! 
彼らが必死だから欲が出てしまう。

先週、公開稽古をおこなった。
一般の方々に見ていただいた。
見学にいらしたお客様は、「エネルギーある面白い時間だった」とおっしゃっていた。

嬉しかったが、当然だとも思った。
不器用だが必死なのだ。命をかけているのだから。

12人の「こんな奴ら。」
どんどん面白くなっています。
ご興味をお持ちの方はお気軽にご連絡ください。
体験ワークショップもおこないますし、見学も改めて考えています。

浦 弘毅

07/11/23

研修生稽古

稽古場見学

「YAMANOTE NIPPPON」も無事終了し、先週から研修生の稽古が再 開されています。
毎年、一年かけて山の手メソッドを体得していく彼ら。
4月から始まった研修期間は早くも11月。
3月の最終公演を視野に入 れた稽古がいよいよ本格化していきます。

今年はそんな研修生の姿を一般の方々にも見ていただこうと、稽古場見 学の機会を設けています。

今日は、見学日の二日目。
なにより気合いが入っているのは、我らが2007年度研修生担当の浦さんではないでしょうか。
誰よりも稽古場でテンションが高い浦さん。
彼の熱い気持ちが、毎回1 2名の研修生にぞくぞくと注がれている気がします。

基礎的なストレッチや発声を終えた後はフリーエチュード。
普段の稽古場に見学者がいることで、ちょっとみんな雰囲気が固いぞ…。

今日のメニューのひとつは、
ひとりを演出家役に見立て、それ以外のメ ンバーは俳優役になり、演出家の言う無理難題を即興でやっていくとい うエチュードです。
演出家役に抜擢された研修生の藤田。
彼女独特のおばちゃん風パワーが 他のメンバーをどんどんたきつけていきます。
面白いけど声枯れるぞ、藤田。

次は、「メイクマシン」と呼ばれるエチュード。
自分の体を機械に見立て、体を使ってなにかを生産し次の人に渡していく、これも即興です。
ここで浦さんからダメ出し。
「もっと思い切ってやれよ!」
そのとおり、みんな緊張しているのか、いつもの元気がないぞ〜。
しかしその中でも、妙に度胸のある明佳。
浦さんの「なにを生産したの?」という質問に
「シャネルです!光輝いてるんです!」
と自身満々に述べる彼女、苦笑する浦さん。
なにがシャネルなのかよくわからないけど、輝いてるのはうっとうしいぐらいわかるよ!

見学にいらっしゃった方々からも好意的な感想をいただき、彼らのエネルギーが伝わっていたことにちょっと安心しつつも、まだまだやることはたくさんあります。

ご興味のある方、ぜひ稽古場に遊びに来てください。

久保村牧子