10/05/07
メタファー
メタファー〔metaphor〕
?《言・文》隠喩(いんゆ)、暗喩、比喩技法の1つ。
?《心・哲》(夢や人の行動全般などに対する)隠喩、圧縮。
※メタフォールとも。
フロイトの精神分析に基づくJ.ラカンの用語。
最近、何かにつけて頭に浮かぶ言葉です。
なんかカッコいいので。
自分が発言をする時は恥ずかしくて言えないので稽古場日誌で思う存分使います。
つまり、簡単に解釈してしまうと、演劇として上演されている舞台上のものすべてにその物以外のたくさんの意味が込められている。ということでしょうか。(もちろん演劇以外でも)
ウラを読めってことかしらん。
オイディプスのセットも、衣装も、照明も、音響も。
男も、女も、台詞も、動きも。
もしかしたら、見たまんまの意味のモノは1つもないかも知れません。
今日の安田氏の「発声がうすっぺらい」という駄目出しは何のメタファーか。
最近女優たちがジャージを2枚重ね履きするのは何のメタファーか。
穂高さんが毎日食べる豆腐は何のメタファーか・・・。
あれも?じゃ、これも?
あぁ、メタファーメタファー!
世界はメタファーであふれています。
我々の仕掛けた謎(メタファー)をいくつ読み取れるか、仕掛けた以上に読み取られちゃったりして(?)。
その辺も山の手事情社の舞台を見る楽しみの1つです。
9月には今年のルーマニア公演「オイディプス王」、昨年ルーマニアでとても注目を集めた「タイタスアンドロニカス」の2本立て凱旋公演が待ち受けています。どちらもメタファー満載です。
謎解きに、ぜひいらしてください。
安部みはる