10/05/03

オイディプス王

ギロン、ギロン、ギロン

本日の稽古は主に読み合わせでした。

オイディプスと羊飼いのシーン。
ここは殺人の嫌疑をかけられたオイディプスが、羊飼いの証言によって殺人を立証されると同時に、出生の真実も明かされるところ。

「オイディプス王」の中で僕が一番好きなシーンです。

読み合わせ中、このシーンのある解釈について、議論になりました。山の手ではよくあること。
僕には全く思い付かなかった考え方が出てきて、議論の結果、その解釈で芝居を作ることになりました。

この劇団は本当によく考える。深いところまで。
そこに妥協は全くない。それが当たり前と言えば当たり前なのだが。

そして迫真の読み合わせは続く。羊飼い役の麻里絵さんは涙と共にコンタクトレンズも落とす。スゴい…。

そんな緊張感のある稽古の終盤。僕のおなかが騒ぎ出す!

グー、グー、グー、グー、グー、グー、グー、グー、グー

「ぐーぴた」を心から欲したのは初めてでした。


日本での公演は9月、まずはルーマニア、ハンガリーツアーです。乞うご期待!!


谷洋介

10/04/30

オイディプス王

女の花園、男の楽園。

オイディプス、やってます。
先日は、劇中で使用される(であろう)短いシーンを創作するという事で、女性劇団員12人が3チームに分かれ打ち合わせ。 2Fにて。

その間、男性劇団員は男ルパ(男性ルパム→男性のみで構成される山の手特有の動き)の確認。 1Fにて。

たまに2Fに上がると、扉の向こうの2スタでは女達の声が。
「ウフフフフ」「ダハハハハ」「§*#%??!!」
…凄い爆発力。 恐いもの見たさよりも、もうずっとそっとしておきたかったのです。
小道具も色々使ったのか、ミーティングルームも散らかりがち。
400g入りヨーグルトのフタが開いたまま、スプーンも突っ込まれたまま。 一人アメリカ人が居るな。
何気に賞味期限を見ると、4月2日。 今は4月26日。
…おい。

1Fに降りて1スタの扉を開けると男達はキャッキャしながらマットに飛び込んでます。 到底劇中で使われないような動きまで繰り出します。
あぁ、修学旅行のプロレスごっこ。
とてもリラックスムード。

…いや、決して男女間が仲悪いとかではないんですよ!!
でも、完全に男女が分かれるのは珍しい事なので、新鮮だったのでは。 単に。 うん。 きっとそうだ。


こうして、オイディプス、鋭意創作中です。
秋の日本での公演が楽しみですね。


文秉泰

10/04/27

オイディプス王

真っ向勝負で。

稽古前、近くの神社にみんなでお参りに行きました。
「ツアーメンバーが無事、怪我も病気もせずルーマニアに行って戻ってこれますように」

あっ。しまった。

「観た人の印象に残り、なおかつ楽しんでもらえますように」ってお祈りするの忘れてた!

でも待てよ。そこは神頼み出来ないところじゃないか。無駄にお願いしなくてよかった。
自力で頑張りますから、どうかみんなの体を健康に保ってください。

しかし、ギリシャ悲劇、恐るべしです。
現代の私たちを叩きのめす想像力。この作品が出来た頃、日本は土器を作って縄で模様をつけていたのに、ギリシャの人たちは国の行事として演劇祭をやっていたんだから驚き。
当時の人たちはテレビも映画もないから、ものすごい衝撃だったろうな。

で。テレビも映画も溢れている今の世界で、観ている人に衝撃を与えられるように、山の手事情社は真っ向勝負の準備中。
果敢にオイディプスに戦いを挑んでいます。

そんな稽古場はいつもの如く熱い、暑い、空気薄い。
結露上等、自力本願、俺等最強、そこんとこ夜露死苦。

さて、この汗と湿度と涙の結晶(になる予定)、まずはルーマニアで演じてきますが、9月には東京公演。ご安心ください、日本でも観れます。

乞うご期待。


園田恵

Top «« .. 8 9 10 11 12 13 14 »» Last