09/03/10

デコ

研修プログラムを終えて/嶋尾明奈

プロの俳優になるのを「望む」ことと、なるのを「目指す」ことは、一見似ている様で、全然違う。
私は一年前、「望んで」山の手にやってきたよう思う。だから、様々なものを喉元に突きつけられて、何度も何度も挫けたが、結果として今、プロの俳優を「目指したい」と改めて思っている。

何故、山の手事情社研修プログラムには『プロの俳優を「目指す」人たちへ』とあるのか。
「目指す」先に、どう在りたいのか。

当たり前のこと。しかしこれだけが再確認出来ただけでも、私にとっては大変有意義な一年になった。


嶋尾明奈

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09/03/09

デコ

研修プログラムを終えて/坂口幸枝

山の手事情社の舞台に魅せられて研修生になりました。
初めて観た山の手事情社の舞台、始まった瞬間、私は号泣しました。
目に飛び込んできたのは、役者さんの鋭い視線。射られたような、打たれたような、私の中にズブズブと入ってくるような衝撃。こちらが観客なのに「観られている」感覚。その視線に、正視することが出来ませんでした。
悔しかった。自分がとても小さく、情けなく思いました。
一体何がこんなにも自分と違うのか。何が見えているのか。どうしたらあんな立ち姿になれるのか。
そして、その為に今、何をしているのか。
この一年、自分にそう問い続けてきました。「お客さんそこにいるんだよ」そんな先輩の言葉を反芻しながら。
一年で何が変わったのか、正直分かりません。何かが分かったと言える程でもありません。
もっとやりたかった、という悔しさが正直なところです。
ただ、『デコ』を観に来て下さった何人もの方から「顔が変わったね」と言って頂きました。
衝撃を受けたあの立ち姿にはまだ程遠い。でも15年後、追い越していたい。びっくりしたと言わせてやる。そう、あの時私が目を疑ったように。
その為の一年だったと思います。


坂口幸枝

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09/03/06

デコ

研修プログラムを終えて/勝 由美子

慣れない身体訓練に体中に激痛が走った四月。
流したくやし涙と汗は一体何リットルだったのだろう??

「上手くやらなきゃ」と思って稽古に臨んだけれど日々の稽古から「まずは楽しもう!」に変化しました。
そこに気付いてから、演じる上での「観せ方」を意識しだした気がします。厳しい稽古だったからこそ、得られるものは一年とは思えないくらいに大きかった。
舞台の気持ち良さ、楽しさ、すばらしさを教えてもらえた一年でした。
言葉に表せないくらいに貴重な体験をできました。

一年間、ありがとうございました!

勝 由美子

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