10/01/18

春琴しよう

リメイクの”苦楽”

近頃は厳寒というくらい、
めっきり寒い日々が続くきょうこの頃。
体調など崩されておりませんでしょうか。
研修生の中澤美穂でございます。

我ら研修生は、体調など崩している暇はない!
ほどに、いま、リメイク・リメイク・リメイクの嵐に
巻き込まれております。

前に一度作ったものまね、ルパム、
ショート・ストーリーズなどをエチューダーの
おふたりとともに相談して再考し、もう一度
作り直して発表する、リメイク作業が始まりました。

これが意外に・・・大変!!
なんせ前も悩みに悩んで作ったものですから、
それを踏襲しつつよりよいものを、となると、
前よりますます悩みまくるわけです。
前に作ったものはどこが面白く、
どこが足りなかったのか。
前の良い部分を生かしながらさらに面白くするためには何をどう増やすべきなのか。
例えて言うなら、前に作った自慢の料理をさらに
美味しくして出すべし、と言われた料理人、
というところでしょうか(前の料理が激ウマだったか
どうかはこの際置いておいて…)。

ということで、私たちは日々キッチンに立ち、鍋の前で
調味料を足したり煮込み時間を短くしたり、四苦八苦
しているわけです。

でもって悪戦苦闘して作った“料理”を出したとき、
お客様が「美味しい!」と言ってくれたら、
それはそれはとても嬉しいことでしょう。

前よりずっと美味しくなった私たちの『春琴しよう』、
ぜひ味わいに劇場までお越しください。


中澤美穂

10/01/09

春琴しよう

稽古と挑戦

研修生期間中最後となるかもしれない
SS稽古の日でした。
一つの締めくくりとなるその発表で、
一番印象的だったのは研修生中随一の
エロさを誇る坂野と桃香の作品でした。

SS稽古も回数を重ねていく内に、
頻繁に使われるネタが出てきました。
ケンカ、死、別れなんかが特に多いですね。
ネタの意外性を競っているわけではないので
それ自体は問題では無いのですが、
やはり見たことのないものには興味が惹かれます。
そういう意味で、二人がやったベッドシーンというのは、とても新鮮でした。
正確に言うとセックスを試みて上手く出来なかった
恋人達、という場面なのですが。

正直、完成度の高い作品だったとは言えません。
見ていた僕らも苦笑いしてました。
ですが、そのベッドシーンを通して二人が見せたかった純愛というテーマは伝わって来ましたし、それは普段の見慣れた題材とは違う新鮮さがありました。
そして、作り込んでいけば独特の面白さが
出てくることを予感させられました。

『春琴しよう』は小奇麗にまとまった面白さではなく、
こういう失敗を恐れない稽古を経た面白さの詰まった
舞台になる予定です。
お楽しみに!


高橋真人

09/12/31

春琴しよう

本日のメニュー

ルパム・・・
それは
山の手事情社独自の、演劇的、踊りの手法。

SS・・・
それは
おそらく2人以上の人数で話し合い、かつ、
激論するかもしれない、エチュードという、
その場で創りだす、短い物語のお芝居。
ショート・ストーリーという言語の頭文字をとった
山の手事情社オリジナルの言い方。
決してガソリンスタンドではない。


さて
用語の説明もすんだところで
こころおきなく
この日誌を書こうかと思います。

11月、12月と
ルパムの発表会を2チームにわけて
2回おこないました。
そのなかから
今年度の研修生担当の
岩淵さんと真美さんが
セレクトした振りを
みんなでダンシングしました。

ダンス! ダンス! 困難す!

ということで
相手チームの振りが
これまたなにげに困難でした。

俺、不器用ですから。
次回までには覚えます。


その後、SS。
3チームにわかれました。

その他の2チームはおいといて
うちのチームは
中村・明香・石原です。

異様に間の長い、発展性のない、
コンクリート詰めにされたような
ただ重いだけの
将棋でいえば

長考

がつねにつきまとうお芝居になりました。

俺もいくつか仕掛けたのですが
あまりよくなかったのか
進展せず
元の木阿弥になるばかりで
岩淵さんのダメ出しを聞きながら

あー
あーすればよかった
こーすればよかった
と思いをめぐらしておりました。

いつも終わってから
あーすればよかった
こーすればよかった
です。

困ったもんです。

どーすればよかった
のかは
本番を観てのお楽しみということで
本日はおひらきとさせていただきます。


石原宏是