10/02/26

春琴しよう

妄想の行方

食事中、読書中、入浴中、夢の中
シーンのネタを考え、シミュレーションする時間が
増えてまいりました。

思わず、台詞、自分へのダメだしが声に出ます。
が、そこまではOK! きっと誰にでもあること!!

シミュレーションはシーンの反芻から次第に
岩淵さん、真美さんによるダメだしに移り、
「もう、いいわ」と私のシーンをカットされ、
落ち込む自分の姿になっていきます。
「まだ私のシーン、カットされてないよね?!」
構成表を確認してホッとする朝…。

この頃、現実なのか、私が創り出した妄想なのか
境界線が曖昧になってきました。
私、夢うつつに生きております。

どうせ夢なら楽しい夢がいい!! 熱い夢がいい!!

『春琴しよう』皆様を夢の世界にお連れします。


中村倫子

10/02/24

春琴しよう

ニュアンス

「そこはニュアンスだよ!」
「明確にニュアンス出して!」
「ニュアンス考えて。」
「足りないのは…ニュアンスだよ。」

稽古場で“ニュアンス”を何回聞いた事か…
今日ついに私はニュアンスを辞書で調べた!
分かってるような言葉でもなんとなく気になった…

【ニュアンス】
[意]色あい・音の調子・意味・感情などの、
ほんのわずかなちがい。

ほんのわずかな違い!!!!!!!

そうか、それがきっと全てなんだ!
私たちが求め続けているのは、ほんのわずかな違い!
その、ほんのわずかな違いが何を起こすのだろう…。

ほしい! ニュアンスがほしい!!
私たちは日々ニュアンスを探し続け、
戦いを繰り広げているのだ!!!(`^´)


御影桃香

10/02/23

春琴しよう

痛い話

春琴抄の中には針で目を突くという描写があります。

あれは高3の夏の事でした。
私が最前列で授業を受けていると、
目の端に白いものが映りました。
ゴミかしらと何度も瞬きしてみますが、
段々と視界が濁っていくばかり。
手鏡でこっそり見ると、なんとチョークの小さな破片が
黒目のぎりぎり端に刺さっていました。
そして、チョークが私の涙で少し溶けて、虹色の液体に
なって眼球の表面をぐるぐる廻っていました。

一大事です。

私は早退し眼科に直行しました。
検査の後女医は、
「今からチョークを取り除きます。」
と、平静でない私に言いました。
女医が機具を用意する数十秒の間、
私の頭には様々な良くない事が過りました。
しかし最終的に、今は21世紀。
手荒な事はしないはずというところに
気持ち落ち着き、静かに女医を待っていました。
準備が整い、
私に向き直った女医の手にはピンセットが。
手荒なパターンです。
戸惑う私に動いたら失明しますと冷酷な宣告。

人は本能で身の危険を感じた時、
本当にガクガクブルブルするんだなと学びました。
恐怖のピークは視界のピンセットの焦点が
合わなくなるまでずっと続きました。
半ば気を失っていました。
ピンセットがいつ私の目の中のチョークのみを器用に
摘んだのか覚えていないのですから。
いや、本当にチョークのみを器用に摘んだのか。
ちょっと黒いところも摘んだんじゃないのか。

……皆様目は大事にしましょう。


村田明香

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