10/02/22
サファリパーク
こんにちは。最近は、寝ても醒めても『春琴しよう』が
頭から抜けない坂野です。
山の手事情社の修了公演の一つの目玉として
≪ものまね≫というものがあります。
身近にいる印象的な人を形態模写するもの。
1年間で4回程劇団員の皆さんの前での発表があり、
その中でも選りすぐりのもののみが
本番に採用されるため、研修生同士が凌ぎを削って
稽古に励んでいるものです。
今日は、そんな≪ものまね≫の抜き稽古でした。
稽古待ちの研修生は、それぞれ、
狂ったように自主稽古。
髪を掻き毟りまくる石原。
鼻の下が異様に長くなっている坂野。
ひどい口の形となっている美穂。
呪文をとなえる中村。
もがきながら転げまわるあいか。
ロボットのような動きの桃香。
指をつきあげて叫ぶ明香。
そして、我関せずおぅおぅと頷く高橋。
奇人・変人の集まりが奇声を発する、
サファリパーク状態となります。
ただ、この≪ものまね≫稽古。
とてもエネルギーが必要。3回繰り返すと、白いものが見えることもしばしば。
5回連続で行うと星が目の前に見えてきます。
また、一人でやるゆえ、常に新鮮な要素を入れないと
感情が落ちてしまいます。
そんなこともあり、≪ものまね≫のままで会話し始める研修生達。
「あすかのモノマネは最高にいいよ。もう最高だよ」
(気持ちがない)
「石原は流石だね、モノマネだけは敵わないよ」
(そんなでもない)
「今日の中村のモノマネ面白いらしい」
(ただ、ハードルを上げているだけ)
単なるお互いを牽制するための
褒め殺しなのですが...
こうして、≪ものまね≫稽古の夜は
更けていくのでした。
坂野 寛