オイディプス王が終演しました。
この芝居は最後にテレビを割ります。
割ったときの派手さは見物なのですが、芝居後の硝子片を取り除くのに、人員と時間がおおいにかかります。

さてそこで

ガムテープで硝子片をとっていたとき、隣りにいた永里子さんが


石原の奥さんいつ来るの？


と聞いてきました。
自分はいつ来るか答えたあと


永里子さんの彼氏はいつ来るんですか？


と返したところ


あたし彼氏いないから。
いますごいイラッとした。
既婚者に言われるとこんなに腹立つとはおもわなかった。


と、永里子さんはすさんだ口調で言いました。

口は災いのもとです。


これからタイタス・アンドロニカスがはじまります。
タイタスは皇帝になれたのに前皇帝の長男に譲ってしまいました。

それが不幸のはじまりです。

自分が口にしたことがきっかけで
自分自身がかつてないほど追いこまれ
どこまでも残酷になります。


残酷なめにあわないように
口のききかたには気をつけようとおもいます。

石原石子

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研修プログラム稽古場レポートも日々更新中！！

本日、無事、オイディプス王千秋楽を迎えました！！

追加公演を行える程沢山のお客様にご来場頂き、本当に感謝の思いでいっぱいです。

そしてそして、

実は今はバラシの真っ最中！！

そんなさ中に若手の私が携帯片手にメール打ちかよ！！

って思われないかドキドキしながら日誌を書いております。


私、実はオイディプス王しかでないのです。

ということで、今日がホントに千秋楽。

今の気持ちは｡｡｡｡

スカッ！！

というのは実はあまりなく、

クタッ！！

という感じでしょうか！？

いつもなら燃え尽き症候群のようになるのですが

まだ体が熱くて、ドキドキしたい気持ちが収まってないです。

舞台に立てる今が花。

公演中はホントに辛くて、終わるこの日を待ち侘びていたはずなのに

公演が終わった瞬間、また日常が待っているという事実が

嬉しいはずなのに

拒否反応が止まりません。

学校の卒業式みたいな気分です(笑)
そんなに学校好きだったっけ、私？？みたいな。

だけど、小学校を卒業したら中学校。中学校の次は高校、大学。社会人！！

卒業の後はまた次の世界が待っているもの。

とかいって、留年かも知れないですが！？

取り敢えず、今日の夜は春休み。

観に来て下さった方々の意見を噛み締めながら

禁酒の呪縛を解き放ちます！！

この後は
『タイタス･アンドロニカス』！！

オイディプスが白なら、タイタスは黒です。

まだ予約できますので、是非！！是非！！私の出ないタイタスを見に来て下さい！！

悔しいですが、面白いです。

うふふ。

私はカッコ良いスタッフになるべく頑張ります！！

本当に、ありがとうございました。

小栗永里子

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前半戦のオイディプスは、
折り返し地点を迎えた。
もう、明日はオイディプスの千秋楽。
おっと、オチオチしていると、
稽古場日誌を書きそびれてしまう。

というわけで久しぶりに、と言っても、
２日ぶりくらいだが、パソコンを開いて、
ヤフーのトップのニュースで、最近のニュースを知る。
目に入ってきたのは、全米テニスの話。

最近、公演時期にテニスの話題が多いなと、ふと気づく。
６月にハンガリー公演ツアー中も、全仏オープンが開催しており、
ホテルの部屋で、ワイン片手に女子シングルの決勝戦を見ていたが、
試合の中盤で、寝込んでしまい、
「なんてもったいことをしたんだ！」と己に反省。
今回も、全米テニスを見ている暇はどこにもない。
ううう。見たい。

どうでもいい話のようだが、
テニスの攻防は、≪四畳半≫でセリフを言う体感に似ていると、
私は密かに思っている。

テニスは、まず、自分がどう攻めたいかに始まる。
自分の攻めた球が上手くいったとして、
相手はこちらの球の、速度、回転、コースを上手く読んで球を返してくる。
さらに、こちらはその球を読んで返す。その繰り返し。
ミラクルな打球であれば、一発で点に繋がる場合も、もちろんあるけれど、
やっぱり、相手の打った球をどう受け取り、どう返すかがキモだと思う。
すごくうまい選手は、相手がどんなに早くて回転がかかっいて、
強い打球でも、その球のエネルギーみたいなものを、
上手く生かした球を返している。

そうそう、こういう攻防を見ていると、
≪四畳半≫に似ているなあ、と思うんです。
多分、テニスに限らず、
ほかのスポーツにも当てはまることなんだと思う。

オイディプスは、そういった「攻防戦」を見ているような、
気分にさせてももらえる。
劇場で、演劇を、「観戦」してみてはどうでしょうか。


小笠原くみこ