10/11/06

おとことお酒2010

ヴォネガット先生

『おとことお酒』
登場人物は
項羽
石川五右衛門
チェ・ゲバラ
ヒーローという設定らしい。

今日の俺のヒーローは
カート・ヴォネガット先生。
今日読んだ本の一文に

〜ピッツバーグ出身の若者がやってきてこう言った。「ぼくたち大丈夫ですよね」
「若者よ、この地球にようこそ」わたしは答えた。
「夏は暑く、冬は寒い。地球は丸く、水も人間も豊富だ。
ジョー、ここでの寿命はたかたが百年ぐらいじゃないか。
わたしが知っているきまりはたったひとつだ。ジョー、人にやさしくしろ!」〜
カート・ヴォネガット『国のない男』より

ここだけじゃなく、首がもげるほど激しく同意する箇所、無数。
というわけで静かに本を閉じ
最近マイブームの晩酌しながら、
懐かしのスラッシュメタルをiTunesでかけながらのおのれヘッドバンギング。
小首を振りつつ
同意します。納得です。共感です。
愛してます。しびれます。出会えてよかった。
バックでかかっているムステイン先生の声が冷笑的で、素敵です。赤ワインによ
く合います。

酔いが回るぜ。しんどいぜ。
しかし、
ヒーローはやっぱり言葉に力がある。

ヴォネガット先生は
〜テクノロジーをろくに書きこんでいない現代小説は、
現代の人間を描ききれていない〜
と言いますが。

現代の演劇はどうなんですかね。
ねえ。先輩。

『おとことお酒』
きっと凄いしびれるぜ。

斉木和洋

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「おとことお酒」ダイジェスト版アップしました!

10/11/04

おとことお酒2010

お酒を飲める人への憧れ

気持ちよさそうに

お酒を飲む


水のように飲む

浴びるように飲む

ちびちび飲む



悲しいから飲む

楽しいから飲む

おいしいから飲む



家族と飲む

友達と飲む

恋人と飲む



記憶をなくすまで飲む

お酒を飲める人への憧れ


私はどんなに頑張っても酒が飲めない・・・らしい(認めたくないのだが)。

飲むたびに死にそうになるから、一大事だ。

ビールジョッキ上から三センチぐらい飲んだところで顔は真っ赤、心臓バクバクである。


飲める、飲めないは遺伝子で決められているから訓練したところで限度があるらしい。


気持ちよく飲んでいる人を見ると羨ましく思う。


私にとって憧れるシーン満載の「男とお酒」、是非ご覧ください。


私、只今ワインで訓練中…。
植田麻里絵

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「おとことお酒」ダイジェスト版アップしました!

10/11/03

おとことお酒2010

「おとことお酒」ってやつ。

どもっ。
演出の安田です。
「去年下北沢でやったやつなんだから、
ちゃちゃっとテキトーに練習して本番にしようぜ」
なんてはじめは思っていたんですが、
そうはならない。なるわけがない。

そもそもどんな話かというとですね、
南国の貧乏ったらしいホテルの中庭に
きったならしい男たちがいるわけです。
何ら珍しい風景ではない。
そんな若者なら世界中にわんさとあふれている。
海外でふらふらしてる日本の若者は
国内の不況を尻目に「円高」を
享受しているにちがいない。

男3人は案の定くっだらない話をしてますが、
どうやらあの革命家 チェ・ゲバラだったり、
天下の大泥棒 石川五右衛門だったり、
中国の武将 項羽だったりするようで、
ときどきそれらしい溜息をついたり、
逸話をこぼしてくれたりします。
うそかもしれないし本当かもしれない。
見ているうちに何となく信じてみようかな、
という気になれば、いいお芝居です。

ヒーローと呼ばれる人たちは、
ほぼ例外なく後世そう評価されただけのことで、
生きている間は「ばっかじゃないの」だったり、
「困ったな、おいおい」だったり、
「わけ、わかんねぇ」だったりする。
彼らの業績の裏には、
語られていないだらしのない、みっともない、
もしくは同情を禁じ得ない
さまざまなエピソードがあったに違いない。

もちろんはじめは
よく知られた業績に惹かれるのですが、
演劇人のさがとして、
もっと知りたい、近づきたいと調べたり、
想像をふくらましたりしているうちに、
かなり身近に感じられる部分もちらほら出てきたりして。

3人の俳優はそういうアプローチでこの芝居を作ってます。
企画は俳優からもちこまれたものなので、
ボクはほとんどアイデアを出していません。
稽古を見ながら「呑みが足りないんじゃない」とか、
「もっと暑いだろう、そこ」とか、
「溜息が沁みてこないな」とか、
感想のような文句を言っているだけです。
らくちんです。

その分、普段とは違う俳優の魅力が見えて、
また俳優も自分のアイデアがそのまま生かせるので、
新鮮な稽古場になってます。

しかし、いざいじり始めると、
ここも気になる、あそこも直そう。
まてまて、ここ全体変だぞ…。
というような、
はじめなければよかった部屋の模様替えのように
一旦ちゃらにしてシーン作り直し、
みたいなことになり、
げんなりもするんですが、
そこが実はお芝居にしびれるところなんですね。
どんどん夢中になっていく。
いま、そんな感じです。

安田雅弘

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