13/09/24

社会人WS

いそがしい社会人のためのワークショップ第六弾 リポート2

筋肉痛になってしまった! という声を聞き、入念なストレッチから始めた二回目。演劇は全身運動です。夢中になってやっていると、想像以上に体を使っていることが多いのです。

引き続きテーマは「笑い」。今回は主に《フリー・エチュード》と《ルパム》(創作ダンス)を行いました。

まずは「親切にする空間」のエチュードからです。川原でバーベキューをする設定で、とにかく親切にするという内容です。本来なら行き過ぎた親切がアダになることを目的にしているエチュードなのですが、その目的はあえて伝えていないにも関わらず、不思議と皆さん余計なことをやりだします。会場は何度も大爆笑に包まれましたが、2回、3回と繰り返すうちに新鮮さがなくなり硬くなってしまったのが残念です。でもここが演劇の難しくて面白いところ。最後の発表会に向けこの辺りも挑戦していただきたいです。

午後からは《ルパム》です。午前中にやったエチュードや前回のもの、また日常生活の中から笑った体験を思い出し、その状態をヒントに《歩行》を考えてもらいました。「人気投票します!」という声が効いたのか、皆に見られているからなのか、どんどん面白い《歩行》がでてきます。一番人気が高かったのは「おばあちゃんの髪をフワァーと撫でてニヤリと笑う」ものでした。その後、チームに別れ、他の《歩行》を組み合わせて短いダンス作品を発表し、手直しして再発表した所で今回は終了となりました。

次回のテーマは「怒り」です。ぜひ、日ごろ抑えている感情や思いを解き放っていただこうと思います。


三井穂高

13/09/14

社会人WS

いそがしい社会人のためのワークショップ第六弾 リポート1

「いそがしい社会人のための演劇ワークショップ」第六弾が始まりました!

今回のテーマは「演劇から発見する私」。演劇を通して新しい自分を発見してもらいます。全部で10回、最終日にはミニ発表会を行います。

今日は「笑い」に焦点を充てました。最初のメニューは《漫才》です。勿論、私達は芸人ではありませんから、巧みな話術で笑わせることはできません。面白かった出来事を思い出し、その時の感覚を呼び起こし再現することで、笑いを誘います。目の前で笑っている人がいるとつられて笑ってしまう、その状態です。

みなさん、戸惑いつつもチャレンジしていました。どれも面白かったですが、特に笑ったのが「寝る時旦那が入れ歯を外す」と「絵心がない社長が干支 を描いて部屋に貼る」です。寝る時入れ歯を外すのは普通なのに、本人が爆笑しているので面白い。また、社長の不可思議な行動に思いっきり突っ込んでいるが、本人には決して言えないんだろうなということが伝わってきます。

後半は《ショート・ストーリーズ》(寸劇)を作りました。どのチームも、狙いとずれていたり、タイミングが合わなかったりと難しかったようです。原因の一つには、曖昧さがあります。「笑い」と言ってもいろいろあります。改めて、何をどう笑っていたのか考える。次回までに、日常を振り返り自分の感覚や感情、その時の体の状態を観察してもらうことになりました。


三井穂高

13/09/10

社会人WS

社会人ワークショップ第六弾 その6

「社会人ワークショップにおける30の質問」
社会人ワークショップの目的や特徴を、担当者が質問形式で答えています。数回に分けて連載しています。21問目から30問目は岩淵が答えています。社会人ワークショップ申し込みは一旦締め切りましたが、定員まで若干余裕があります。もしまだ、迷っている方いらっしゃいましたらご連絡ください!

26.本気で俳優になろうか迷っています。決断のヒントになるでしょうか。

ヒントになる、かもしれません。
プロの俳優になるためには、様々な訓練や知識が必要になるはずです。このワークショップでは、その内のごく一部を体験することはできると思いますが、あくまで一部です。山の手事情社ではプロの俳優を目指す方のための別なワークショッププログラムも用意していますし、そのための体験ワークショップもあります。一度お試しで参加されてみてはどうでしょうか?


27.演出家になりたいのですが、演出的な勉強にもなりますか。

俳優だけではなく、演出や脚本の勉強にもなりますよ。
《ショート・ストーリーズ》と呼ばれる寸劇を作るメニューは、その勉強になると思います。もちろん、今回のワークショップでも取り組みます。これは、参加者同士で寸劇を演じるのに必要な事柄をすべて話し合い、実際演じてみるというものです。この取り組みの中には、演出、脚本、俳優の三役をすべて参加者でおこなってもらうことになりますので、色々チャレンジできると思います。


28.自分は周りの人と違う気がしています。演劇で活かせるでしょうか。

どんなドラマでも、必ずと言っていいほど周囲とバランスが取れない人物が出てくるものです。そういう人物がいないとドラマとしては面白くない。ですから、演劇で活かせるに間違いありません。ワークショップで、他人と何が違うのか、観察し客観視して自分を見ていただきたいと思っています。楽しみながら「自分」を再発見してみてください。


29.文筆業をしているのですが、文章を書く上で刺激になるでしょうか。

ワークショップで扱うメニューの土台になっているのは、《山の手メソッド》です。これは山の手事情社の独自の俳優訓練方法で、徹底した自己観察を通じて、現代生活で鈍りがちな対話能力や身体感覚を呼び覚ますことを目的としています。自己観察は同時に他人の観察でもあります。きっと文筆業の方にも必要なことなのではないでしょうか。刺激になると思いますよ。


30.発表がとても心配です。

人前で何かおこなうことは、とても緊張することです。ですが、演劇の醍醐味は人前で演じることにあります。ぜひ、それを体験していただきたいと思っています。舞台(今回は発表会ですから、それほど大げさなものではありませんが)を観たお客さんが、共感し何かを考える。そのとき初めて演劇が完成します。あまり日常では体験しないことだと思います。心配や緊張はプロの俳優でもなかなか消えませんので、そういう意味で安心して取り組んでみてください。

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