11/01/12

The Dead Father

『秘密』

人は生きてれば秘密の1つや2つありますよね。
誰にも言えなくて、自分の恥で思い出すだけで気持ち悪くなったり・・・。
稽古の1つである《漫才》では、与えられたテーマについて即興に近い状態で話し始めます。
やっぱりお客さんが見て、楽しいのって、その人の状態じゃないですか、緊張してたり恐怖だったり、逆になにも感じてなかったりとか・・・。
あ、言い忘れましたが《漫才》で話す内容はフィクションでもOKです。

そんな中、私の友人が彼氏が出来たのですが酷くDV野郎で、よく彼女を蹴ったりしてプチ監禁してしまいます。
女も泣きながらも縋り付いているので満更でもないのだと私は「ふっ」と鼻で笑いながら、連絡がこなくなってもスルーするのですが、そのカップルを見ていてネタにしてやろうと思ったのです・・・・。
しかーし!やっぱり自分の話じゃないせいかディテールが足りないとのダメだし。

家に帰って考える。
自分の過去!秘密・苦痛はなんだった!?
あったはず・・・彼氏なのに門限11時にされて夜バイトできなかったり、ウェブカメラで部屋をずっと写してろって命令されたり(←監視ですね)
ガールズバーでバイトしてのばれてボッコボッコにされたり・・・。

そしてまた考えます。
まだ普通だよな・・・。
思い出す消したい過去。
私も友人を馬鹿にできない恋愛山ほどしてるやん!!
今なら・・・今なら吐き出せる・・・はず。

こうやって秘密をネタにしていく自分。
なにか変わるのかな?
新しい感情の土台になるのかな?
そもそも、《漫才》ってなんでやっているんだろう。
そんな初歩的なとこから、また考えています。
私の本当の秘密は劇場で・・・(笑)

御影桃香

11/01/11

The Dead Father

『修了公演にまつわる話〜担当編』

劇団内部にはさまざまな仕事があって、
それこそ、稽古場のトイレのトイレットペーパーなどの備品の心配をする人から、
劇団が今後、どう活動していくべきか考える人たちまで。
そのなかでも、とりわけハードワークでとりわけ面白く、
やることととやるべきことやりたいことの作業の山の前で、
マゾヒスティックに打ち震えることの出来る仕事。
それが、劇団の研修生を担当するエチューダー。
劇団にとって、演劇界にとっての新しい人材を発掘、育成する仕事です。

2010年度は
2004年度以来の研修生担当をやっております。

確かに2004年度は忙しかった。
他劇団への客演の仕事があって、翌日には静岡県に行かなくてはいけないのに、
ほぼ徹夜で修了公演のチラシ作成のため、
始めて触るイラストレーターと格闘していたりもしたが。
それも、もう遠い思い出。
担当の期間中に2度、客演をし、
研修プログラムが始まったばかりの5月頃に、
研修生担当を降りたほうがいいんじゃないかとミーティングをしていたことを思
い出す。
それも、もう遠い思い出。
2004年度はとにかく身体訓練、
まず走って、
筋トレを普通にして、
ゲーム感覚で筋トレをして、
演劇風に筋トレをしてと、とにかく身体を鍛えた。
気分はスタンリー・キューブリックの『フルメタルジャケット』。
劇団の稽古場のそばにある多摩川の川っぺりで、
猿のように飛び跳ねる春でした。
それも、もう遠い思い出。
客演から帰ってきたら、
2004年度の修了公演『カレーライス』の構成がほぼ出来上がっていて、
気分は左団扇だったののも、いまや遠い思い出。

6年の月日がたち、
2010年度は斉木と植田麻里絵のふたりで研修生を担当しております。
今回は筋繊維は増えないが、脳味噌のシワが増える。増える。
現在進行形のため、思い出話は割愛します。

2004年度は「武の石井」でしたが、
2010年度は「知の河合」です。  
©『エリートヤンキー三郎』

これから、2月25日に始まる修了公演の本番まで、
笑えないような事態におちいるかもしれませんが、
行くところまで行くぜ。

2010年度研修プログラム
俳優になるための年間ワークショップ
修了公演
『The Dead Father』(デッドファーザー)
に是非ご来場ください。

そして、2011年度には、新たな研修生担当が劇団から選出され、
産みの苦しみを味わうかと思います。

「俳優」に
「演劇」に
「演技」に
「人生」に
興味のあるあなた、是非山の手事情社の門をノックしてください。


斉木和洋

11/01/11

The Dead Father

『集中のチューナー』

新年明けましておめでとうございます、あいかです。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2月の本番も、どうかよろしくお願いいたします。

さて、新年の初稽古は去年にひき続き、特別講師浦さん。
その浦さんから、稽古はじめに言い渡されたその日のテーマは、

「くさす」こと。
馬鹿にすること、浦さんいわく愛すること(なんとなくわかる)。
そして、どうやら津軽語らしい…。

お笑い番組ではよく「くさす」し、よく思い出してみたら、幼い頃大好きだったドリフも「くさし」ていたし、
実は日常でも会話の中に普通に存在する「くさす」。

しかし、聞いて知っているのと、実際使うのとは大違い
で、全く「くさせ」ない私。
物事からちょっと距離を置くところを、物事の重力に負けて飛べない私。
桃香や鯉渕は、手慣れて飛躍。
佐織は、関西風味の跳躍。
菜津美は、努力のハイジャンプ。
増木も、独特の横っ跳び。
めちゃくちゃ悔しい………!

めげて、鬱々と考えて、しんどくて逃げても、逃げた先に楽しいことはなくて、
また戻ってめげながら考えて…。

改めて考えているのは、集中のしどころ。
凝縮するような集中は、まわりが見えなくなるし(多分今回の稽古はこれだった)、
かといって、緩めすぎると、集中自体ができなくなってしまうし。
広い視界と柔軟な思考で集中する。
イコール真剣に楽しむこと。

…簡単そうなのに難しい。

去年は、難しくて逃げかけていたところを岩淵さんと真美さんに首根っこ掴まれて漫画家の缶詰状態でようやっと踏み出せた1歩。
今年は題名も『The Dead Father』、自ら踏みとどまって、あがいて、1歩を踏み出したい。

まずは、残された浦さんの稽古でミラクルジャンプをかますべく、Now Loading…
見てろよ!!

土方あいか

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