11/02/22
『Dead and Alive』
気がつけばカウントダウンが始まっていた。
公演までの時間があとちょっと。
爆発まであとちょっと。
毎日通し稽古で、通し稽古はある意味本番で、
ってことはすでに毎日が本番で。
研修生生活が始まったころとは別の意味で、
稽古場日誌が書き進まない。
毎日いろんなことを考える。
毎日いろんなことが起こる。
毎日笑える出来事に遭遇する。もしくはその逆。
とりこぼしたくないという気持ち。
今更ながら毎日、いろんなことを思い、感じて
生きてるんだなと認識。
そのどれかを日誌の話題として選ばなけりゃいけない。
選んだらそれについて全力で話さなきゃいけない。
それって、今『The Dead Father』でやっている≪ショートストーリー≫や≪漫才≫や≪物真似≫だって同じじゃないか。
自分たちの人生のとりこぼしたくない数多のシーンから
ある世界を作るために選んできた。
自分たちで捻りだしたものや、エチューダーの斉木さん麻里絵さんに拾ってもらったもの。
あの時、思って、感じて、考えていた何か。
それを風化させず、磨いて、削って、増やして、
舞台上で「あの時」を「この時」に蘇らせる。
なんにせよ時間との闘いです。
「あの時」からの時間と、現在から公演の「その時」までの時間と。
『The Dead Father』のテーマの一つは闘いです(たぶん)。
闘って、生き残らずとも死に残ります。
死んでも何かを残します。
水田菜津美
「The Dead Father」公演情報
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